目の下のシワにヒアルロン酸は効果的?シワのタイプ別に適応と注意点を解説

美容医療

ヒアルロン酸注射とは、体内に自然に存在するヒアルロン酸を皮膚や皮下組織に注入し、ボリュームを補填して形を整える美容医療施術です。目の下のシワに対してヒアルロン酸が効果を発揮するのは、加齢による脂肪の萎縮や骨の後退によって生じた「くぼみ型」のシワです。

一方、皮膚のたるみが主因のシワや、乾燥に伴う細かいちりめんじわには、ヒアルロン酸注射単独では対応しきれない場合があり、別のアプローチを検討する必要があります。

ここでは、シワのタイプ別にヒアルロン酸の適応を整理したうえで、注入後の効果・持続期間・リスク、向かないケースと代替施術の選択肢、クリニック選びのポイントまでを順に解説します。本記事の内容は医師監修のもと作成しており、カウンセリング前の情報整理にお役立てください。

 

Contents
  1. 目の下のシワにヒアルロン酸が効くのはどんなタイプか
  2. ヒアルロン酸注射の効果と持続期間はどのくらいか
  3. 目の下のヒアルロン酸注入にはどんなリスクがあるか
  4. ヒアルロン酸が向かない目の下のシワとは?代替施術の選択肢も知る
  5. 目の下のヒアルロン酸注射を受けるクリニックはどう選ぶか
  6. 目の下のヒアルロン酸でよくある質問
  7. まとめ

目の下のシワにヒアルロン酸が効くのはどんなタイプか

目の下のシワに悩んでヒアルロン酸注射を検討する際、最初に確認すべきことがあります。ヒアルロン酸注射はすべての目の下のシワに有効な施術ではなく、シワが生じた原因のタイプによって効果は大きく変わります。

タイプを見誤ったまま施術を受けると、期待した改善が得られないだけでなく、場合によっては状態を悪化させるリスクも生じます。まず自分のシワがどのタイプに当てはまるかを確認することが、施術選択の最初のステップです。

この章のポイント
・3タイプ(くぼみ・ちりめんじわ・たるみ)に分類できる
・ヒアルロン酸が最も有効なのはくぼみ型のシワ
・たるみ型はヒアルロン酸で悪化するリスクがある

目の下のシワは「くぼみ型」「ちりめんじわ型」「たるみ型」の3タイプに分かれる

目の下のシワは、発生の原因によって「くぼみ型」「ちりめんじわ型」「たるみ型」の3つに大別されます。それぞれ発生のメカニズムが異なり、有効な施術の種類も変わってきます。

3タイプの特徴とヒアルロン酸注射の適応を以下の表で整理します。

タイプ 主な原因 外見の特徴 ヒアルロン酸適応 代替施術例
くぼみ型 脂肪萎縮・骨の後退 目の下に影・くぼみ ◎ 最も適している PRP、脂肪注入
ちりめんじわ型 乾燥・弾力低下 細かい表面のシワ △ 効果は限定的 レーザー、スキンケア
たるみ型 眼窩脂肪の突出・皮膚弛緩 ふくらみと皮膚のシワ × 悪化リスクあり 経結膜脱脂術

実際には1つのタイプだけが単独で存在するケースは少なく、くぼみとちりめんじわが混在していたり、たるみとくぼみが同時に生じていたりすることも多くあります。自己判断が難しい場合は、カウンセリングで専門医に診てもらうことが確実です。

自分のタイプを大まかに把握する方法としては、明るい場所で鏡を正面・横から観察することが有効とされています。目の下が「くぼんで影になっている」ならくぼみ型、「細かいシワが表面に走っている」ならちりめんじわ型、「ぽっこりしたふくらみとその下にシワがある」ならたるみ型の可能性が高いとされています。

ヒアルロン酸が最も効果を発揮するのはくぼみ型のシワ

くぼみ型は、3タイプの中でヒアルロン酸注射が最も有効とされているシワです。失われたボリュームを補填するというヒアルロン酸の働きが、くぼみの原因に直接対応するからです。

加齢によって目の下にくぼみが生じる原因は単一ではなく、眼窩脂肪を支える靭帯が緩んで脂肪が下垂すること、頬側の脂肪(SOOF:眼輪筋下脂肪)や皮下脂肪が萎縮すること、上顎骨や眼窩下縁の骨が吸収されて後退することの複合要因とされています。

これらが重なることで、目の下から頬にかけての組織にくぼみや段差が生じます。このくぼみ部分にヒアルロン酸を注入してボリュームを補填することで、影が軽減し、疲れた印象の改善が期待できます。骨吸収による構造的なくぼみが主因となっている場合も、骨膜上へのヒアルロン酸注入で対応できるとされています。

ヒアルロン酸は保水力が高く、注入後に周辺組織の水分を引き込みながら定着します。目の下に適量を注入した場合、自然なふっくら感が生まれ、照明の当たり方による影が軽減されることで、全体的に明るく若々しい印象に変化することがあります。

ただし、くぼみの深さや範囲によっては1回の施術では満足のいく改善が得られない場合もあり、複数回に分けた段階的なアプローチが取られることもあります。

ちりめんじわ・たるみ型にヒアルロン酸はどこまで効くか

ちりめんじわ型とたるみ型に対するヒアルロン酸注射の効果は、くぼみ型と比べると限定的であり、施術前に適応の有無を慎重に確認する必要があります。

ちりめんじわ型への効果と限界

ちりめんじわは皮膚表面の乾燥や弾力低下が主因であるため、皮下へのボリューム補填を目的とするヒアルロン酸注射では根本的な改善が難しいとされています。目の下の皮膚は約0.5mm前後と顔の中でも特に薄い部位とされており、皮膚そのものの質を改善する施術とは作用が異なります。

ただし、くぼみが同時に存在する場合は、くぼみを埋めることで皮膚に張りが戻り、ちりめんじわが目立ちにくくなるケースも報告されています。ちりめんじわが主訴であれば、レーザー治療やスキンケアの見直しを先に検討することが一般的です。

たるみ型への適応と注意点

たるみ型は、眼窩脂肪が前方に突出してふくらみが生じ、その下の皮膚にシワが寄るというメカニズムで起こります。この状態にヒアルロン酸を注入しても突出した脂肪自体は除去されないため、ふくらみが解消されないばかりか、注入量によってはボリュームがさらに増してたるみや目袋の見た目が悪化するリスクがあります。

目の下にぽこっとしたふくらみがある方は、カウンセリングで原因の正確な診断を受けることが先決です。たるみ型には経結膜脱脂術(眼窩脂肪を除去または再配置する手術)の方が根本的な対処法として適しているとされています。

鏡を正面と横から確認し、目の下がくぼんでいるか、ふくらんでいるか、あるいは細かいシワが表面に走っているかをメモしておくと、カウンセリング時に医師との情報共有がスムーズになります。

 

ヒアルロン酸注射の効果と持続期間はどのくらいか

シワのタイプを確認し、くぼみ型と判断できた場合に次に気になるのが、「実際にどのくらい改善するのか」「効果はどのくらいの期間続くのか」という点です。費用対効果を判断する上でも重要な情報であり、施術を受けるかどうかを決める前に具体的に把握しておくことが求められます。

この章のポイント
・くぼみ改善・影の軽減が主な効果
・持続期間は一般的に6〜12ヶ月が目安
・製剤の選択が仕上がりと持続期間に影響する

注入後にどんな変化が期待できるか

ヒアルロン酸注射後に期待できる主な変化は、目の下のくぼみの改善と、それに伴う影の軽減です。

くぼみ型のシワにヒアルロン酸を注入すると、失われたボリュームが補填されることで目の下のくぼみが浅くなります。くぼみが浅くなることで照明や日光によって生じていた影が目立ちにくくなり、顔全体が明るく若々しい印象に変化することがあります。疲れて見えやすい目元が改善されることで、日常のコンシーラーへの依存度が変わったと感じる方もいます。ただし、あくまでも「改善」であり、シワをゼロにすることを保証するものではありません。

一方、すべての問題が完全に解消されるわけではありません。くぼみが深い場合や範囲が広い場合は、1回の施術では十分なボリュームを補えないことがあります。また、目の下の皮膚の薄さや弾力によっては、注入後に多少の凹凸感が残るケースもあります。施術前のカウンセリングでリアルな仕上がりのイメージを医師と共有しておくことが、満足度を高める上で重要です。

効果はどのくらい持続するか、個人差が出る理由は何か

目の下のヒアルロン酸注射の効果持続期間は、一般的に6〜12ヶ月が目安とされています。使用する製剤の種類や個人の代謝によって、それ以上持続するケースもあります。

目の下は表情筋の大きな動きが少ない部位ですが、瞬きや表情によって細かく動き続けるため、ヒアルロン酸の分解が進む要因となります。ヒアルロン酸は体内に自然に存在する物質で、時間とともに体内の酵素によって分解・吸収されていきます。そのため、効果を維持するには定期的なメンテナンス注射が必要になります。

持続期間に影響する主な要因は4点あります。製剤の架橋度(粒子の結合の強さ)が高いほど分解に時間がかかる傾向があります。注入量が多いほど持続が長くなる場合があります。個人の代謝が活発な方は早く吸収されることがあります。さらに、目元を強く擦る習慣がある場合は、物理的な刺激によって分解が早まる可能性があります。これらの要因が重なるため、同じ製剤・同じ量でも個人差が生じます。

目の下への注入に適した製剤はどう選ぶか

目の下への注入には、皮膚の薄さに合わせて粒子が細かく柔らかい製剤を選ぶことが、仕上がりの自然さとリスク低減の両面で求められます。

目の下の皮膚は約0.5mm前後と顔の中でも特に薄い部位とされており、硬さのある製剤や粒子の大きい製剤を使用するとチンダル現象(ヒアルロン酸が皮膚の上から青みがかって透けて見える現象)が起こりやすくなります。このため、目の下には分子が細かく皮膚に馴染みやすい柔らかいタイプの製剤が適しているとされています。

日本国内で美容目的のヒアルロン酸注入剤として厚生労働省の薬事承認を受けているのは、アラガン社(現アッヴィ)のジュビダームビスタシリーズとガルデルマ社のレスチレンシリーズの2製品群です。目の下のような繊細な部位には、シリーズの中でも粒子が細かく柔らかいタイプが選ばれる傾向があり、例えばジュビダームビスタ ボルベラXCは薄く柔軟なテクスチャーを持ち、唇や目周囲の繊細な部位向けに設計されています。

クレビエルなど韓国や欧州で流通する製剤の中には、日本では薬事承認を受けていない未承認医療機器が含まれており、取り扱いはクリニックによって異なります。使用する製剤の選択はクリニックや担当医の方針によって異なるため、カウンセリング時に「製剤名」「国内での薬事承認の有無」を必ず確認することが求められます。(製剤の承認状況は2026年4月時点の情報)

施術を検討しているクリニックのカウンセリングでは「使用する製剤名」「薬事承認の有無」「目の下への注射実績」を具体的に聞いてメモしておくと、複数クリニックを比較する際の客観的な判断材料になります。

 

目の下のヒアルロン酸注入にはどんなリスクがあるか

効果と持続期間を把握した上で、次に整理しておきたいのがリスクです。目の下は皮膚が薄く、顔の中でも施術の難易度が高い部位とされています。起こりうる副作用の種類と対処法を正確に知っておくことが、施術後の不安を減らし、クリニックを選ぶ際の判断軸にもつながります。

この章のポイント
・チンダル現象と内出血は目の下特有のリスク
・血管閉塞は稀だが重篤。緊急対応体制の確認が必要
・溶解できることの安心感と限界を正しく知る

目の下でとくに注意すべき副作用は何か

目の下のヒアルロン酸注射で起こりやすい副作用として、チンダル現象と内出血・腫れが挙げられます。

チンダル現象

チンダル現象とは、皮膚が薄い部位に注入されたヒアルロン酸が光を散乱させ、青みがかった色として皮膚の上から透けて見える現象です。目の下はとくに皮膚が薄いため、この現象が起きやすい部位とされています。

硬い製剤や皮膚の浅い層への注入で起こりやすく、適切な製剤選択と注入層の設定によってリスクを低減できます。一度発生した場合、自然に消退することは稀であり、ヒアルロニダーゼで溶解して対処するのが一般的です。施術前に「どの製剤をどの深さに注入するか」を医師と確認しておくことが、この副作用の予防につながります。

内出血・腫れ

目の周囲は細かい血管が多く走行しており、注射針が血管を傷つけることで内出血が生じることがあります。使用する針の種類(先端が鈍い鈍針の使用でリスクが下がるとされています)や施術者の技術によって頻度は異なりますが、完全に避けられないリスクとされています。

内出血が出た場合、目の下が青紫色になりますが、一般的に1〜2週間程度で自然に消退します。腫れは注射後1〜3日が最も強く出ることが多く、徐々に落ち着いていきます。

なぜ血管閉塞への対応力がクリニック選びの基準になるか

血管閉塞は頻度としては稀ですが、放置すると組織壊死につながりうる重篤なリスクであるため、万一の際に即時対応できる環境があるかどうかがクリニック選びの重要な基準になります。

血管閉塞は、ヒアルロン酸が血管内に誤って注入された場合や、注入物が血管を外側から圧迫した場合に起こる可能性があります。顔面動脈から分岐する顔面の血管網は、滑車上動脈や眼角動脈を介して眼動脈と吻合しているため、顔のどの部位への注射でも理論的には眼動脈への逆流が起こりうるとされています。

特に眼周囲は眼動脈と距離が近いため、慎重な対応が求められます。失明や組織壊死につながる可能性もあることから、各種医学ガイドラインでも注意が呼びかけられています。

症状としては、注射後まもなく皮膚の色が白くなる(血流の途絶)、強い痛み、視力の変化などが報告されています。このような症状が生じた際に即座にヒアルロニダーゼを投与して対処できる体制が整っているかどうかを、カウンセリング時に確認することが求められます。緊急時の対応フローを事前に把握しておくことが、安全に施術を受けるための基本的な準備です。

ヒアルロン酸が「溶かせる」のは安心だが、万能ではない

ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという溶解剤で分解できますが、すべての問題が施術前の状態に完全に戻るわけではありません。

ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を分解する酵素製剤で、チンダル現象や過矯正が生じた際に注入することで問題のあるヒアルロン酸を溶解できます。多くのフィラー系施術と比べて「やり直しがきく」という点は、初めて施術を受ける方にとって安心材料になりえます。この可逆性は、ヒアルロン酸注射が広く普及している理由の一つでもあります。

ただし、繰り返しの注入によって組織の状態が変化している場合や、注入量が多かった場合は、溶解後に若干のくぼみや凹凸が残ることがあります。ヒアルロニダーゼ自体にもアレルギー反応が起こるリスクがあるとされており、投与前の確認が推奨されています。「溶かせる」という事実は安心材料になりますが、最初から適切な製剤・量・技術で施術を受けるという前提は変わりません。

カウンセリングの際、「ヒアルロニダーゼは院内に常備しているか」「血管閉塞が起きた場合の対応フローはどうなっているか」の2点を口頭で確認するだけでも、クリニックの安全管理に対する姿勢を見極める手がかりになります。

 

ヒアルロン酸が向かない目の下のシワとは?代替施術の選択肢も知る

リスクを正確に把握した上で改めて考えたいのが、「自分のシワに本当にヒアルロン酸が向いているのか」という問いです。

第1章でタイプ分けを確認しましたが、ここではヒアルロン酸が適さないケースをあらためて整理し、その場合に検討できる施術の選択肢を具体的に示します。

この章のポイント
・たるみが主因のシワはヒアルロン酸で悪化するリスクがある
・経結膜脱脂術が根本的な解決策になるケースがある
・脱脂とヒアルロン酸の組み合わせ治療という選択肢もある

ヒアルロン酸注射が適さないのはどんなケースか

眼窩脂肪の突出(ふくらみ)が主な原因のたるみ型のシワと、皮膚が極めて薄いケースは、ヒアルロン酸注射の適応範囲外となる場合が多くあります。

たるみ型のシワは、眼窩脂肪が前方に押し出されてふくらみが生じ、その下の皮膚にシワが寄るというメカニズムで起こります。この状態にヒアルロン酸を注入しても突出した脂肪自体は除去されないため、根本的な改善には至りません。むしろ注入によってボリュームがさらに増し、目袋のふくらみが目立つようになるリスクがあります。目の下に「ぽこっとしたふくらみ」がある方は、カウンセリングで原因の正確な診断を受けることが先決です。

もう一つの注意ケースは、皮膚が極めて薄い方です。皮膚が非常に薄い場合、注入したヒアルロン酸がチンダル現象として透けやすくなるため、仕上がりに青みが生じるリスクが高まります。経験豊富な医師であれば適切な製剤と注入技術でリスクを軽減できる場合もありますが、施術の可否を含めて正直に伝えてもらえる環境で相談することが不可欠です。

ヒアルロン酸以外にどんな施術の選択肢があるか

ヒアルロン酸が適さないと判断された場合の主な選択肢は、経結膜脱脂術(目の下の切らないたるみ取り)です。

経結膜脱脂術

経結膜脱脂術は、まぶたの裏(結膜側)から小さな切開を加え、突出した眼窩脂肪を除去または再配置する手術です。皮膚の外側を切らないため表面に傷跡が残らず、ふくらみの原因そのものにアプローチできる点が特徴です。

ダウンタイムは施術後の腫れ・内出血が1〜2週間程度続くことが多いとされていますが、効果の持続性はヒアルロン酸注射と比べてより長期的とされています。

その他の選択肢と組み合わせ

ちりめんじわが主な悩みの場合は、レーザー治療(コラーゲン生成を促進し皮膚表面のハリを改善する)やボトックス注射(眼輪筋の緊張を緩めて細かいシワを目立ちにくくする)が選択肢になります。脱脂術とヒアルロン酸を組み合わせる方法もあります。

眼窩脂肪を除去してふくらみを解消した後、残ったくぼみをヒアルロン酸で補填するという流れで、より自然な仕上がりを目指す治療として行われることがあります。どの選択肢が適しているかは、目の下の状態を直接診た医師による判断が必要です。

目の下のふくらみの方がくぼみよりも気になる場合は、ヒアルロン酸単独だけでなく脱脂術の適応も確認できるクリニックで相談すると、選択肢の比較がしやすくなります。

 

目の下のヒアルロン酸注射を受けるクリニックはどう選ぶか

施術の適応・効果・リスク・代替手段を把握した段階で、次は実際のクリニック選びに入ります。目の下は施術の難易度が高い部位であり、担当する医師の経験と施術環境の質が、仕上がりと安全性を大きく左右します。何を確認すれば信頼できるクリニックを見極められるかを整理します。

この章のポイント
・専門医資格と眼周囲の施術実績を確認する
・製剤・費用・緊急対応体制をカウンセリングで確認する
・複数クリニックを同じ条件で比較してから決める

施術実績と医師の専門性をどう確認するか

目の下のヒアルロン酸注射を担当する医師を選ぶ際は、形成外科・美容外科の専門医資格の有無と、眼周囲への施術実績を確認することが基本的な指標になります。

日本には同名の「日本美容外科学会」が2つあり、英文略称でJSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)とJSAS(Japan Society of Aesthetic Surgery)に分かれています。JSAPSは日本形成外科学会の専門医資格を前提とした学会で、形成外科領域の研修を経た医師が所属しています。

JSASは開業医を中心とした学会で、形成外科以外の出身医師にも広く門戸を開いています。性格の違いはありますが、いずれも一定の審査を経た医師が所属しており、資格の有無はクリニックのウェブサイトや各学会の公式サイトで確認できます。

ただし資格の有無だけでなく、目元・眼周囲の施術を日常的に行っているかどうかが実際の技術力に直結します。カウンセリングで「目の下への注射はどのくらいの頻度で行っているか」を直接確認することも、判断の材料になります。

カウンセリングで何を確認すればよいか

カウンセリングでは、使用製剤の詳細・費用の内訳・緊急時の対応体制の3点を必ず確認します。

使用する製剤の名称と薬事承認の有無は、安全性の判断に直結する情報です。日本国内で薬事承認を受けている製剤かどうかを確認し、未承認製剤を使用する場合はその旨と理由の説明を求めることが推奨されます。

費用については、注入量・麻酔料・追加注入が必要になった場合の費用・メンテナンスの目安時期を確認しておくと、長期的なコスト感の把握ができます。一般的な目安として1回あたり数万円から十数万円の範囲とされていますが(2026年4月時点)、製剤の種類・注入量・クリニックによって大きく異なるため、具体的な内訳を書面で確認することをお勧めします。

緊急時の対応体制としては、ヒアルロニダーゼの院内常備の有無と、血管閉塞などの緊急事態が発生した際の対応フローを確認します。施術後に気になる症状が出た際の連絡方法やフォローアップ体制についても確認しておくと、万一の際に迷わず対処できます。カウンセリングで疑問を率直に伝えたときに丁寧に回答してもらえるかどうかは、クリニックの姿勢を判断する一つの材料になります。

費用の内訳・使用製剤名・ヒアルロニダーゼの常備状況を記録したメモを持ち帰り、複数のクリニックを同じ基準で比較してから判断することで、後悔のない選択につながります。

 

目の下のヒアルロン酸でよくある質問

目の下のヒアルロン酸注射についてカウンセリング前によく寄せられる疑問を6つにまとめました。

ヒアルロン酸で目の下のシワはどれくらい改善しますか?

くぼみが主な原因であれば影の軽減が期待できるケースが多いとされています。改善の程度はシワの深さや原因によって異なるため、カウンセリングで医師と目標を共有することが求められます。

目の下へのヒアルロン酸注射は痛いですか?

施術前に麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、注射時の痛みはある程度軽減されます。注入中に圧迫感を感じることはありますが、強い痛みが持続することは一般的には稀とされています。

ヒアルロン酸注射の効果はどのくらい続きますか?

目の下への注射の場合、一般的に6〜12ヶ月が持続期間の目安とされています。製剤の種類・注入量・個人の代謝によって差があるため、担当医への確認をお勧めします。

チンダル現象が起きたらどうすればいいですか?

チンダル現象はヒアルロニダーゼを注入して溶解することで対処できます。自然に消退することはほぼないため、施術を受けたクリニックに早めに相談することが求められます。

ヒアルロン酸と目の下のたるみ取りどちらが向いていますか?

くぼみが目立つ場合はヒアルロン酸、ふくらみが主な場合は経結膜脱脂術が向いているとされています。両方が混在するケースでは、脱脂とヒアルロン酸を組み合わせる治療が選ばれることもあります。

目の下のヒアルロン酸注射の費用はどのくらいですか?

一般的な目安として1回あたり数万円から十数万円の範囲とされています(2026年4月時点)。クリニック・製剤・注入量によって差があるため、内訳を書面で確認することをお勧めします。

カウンセリング前に自分のシワのタイプ(くぼみか、ふくらみか、ちりめんじわか)を整理しておくと、初回の相談をより具体的な対話にすることができます。

 

まとめ

目の下のシワにヒアルロン酸が有効かどうかは、シワのタイプによって判断が変わります。くぼみや凹凸が主な原因であれば適応となりますが、たるみが強い場合や皮膚が非常に薄い場合は別の施術も視野に入れるべきです。

カウンセリングでは、使用する製剤の種類と薬事承認の有無、ヒアルロニダーゼの常備状況、ダウンタイムの目安を確認することで、納得のいく選択につながります。当院では施術の適否も含めた正直なカウンセリングを行っていますので、目の下のシワでお悩みの方はまず現状を整理するだけでもご相談ください。

アラジン美容クリニックでは、美容医療および美容皮膚における長年の経験や博士号を持つ知見より、出逢う皆様のお一人ひとりに最適な施術を提供する「オンリーワン」を目指すカウンセリングを実施し、余計な情報や提案をせず、「ウソのない」美容医療で、必要な施術のみをご提案しております。

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参考文献・出典

  • アラガン・ジャパン株式会社「ジュビダームビスタ®シリーズ 製品情報」(厚生労働省医療機器製造販売承認)
  • ガルデルマ株式会社「レスチレン®シリーズ 製品情報」(2015年6月 厚生労働省承認)
  • 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療機器承認情報
  • 日本形成外科学会(JSPRS)専門医制度
  • 日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)専門医・認定医制度

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