ヒアルロン酸注射でやりすぎたらどうなる?唇・涙袋・鼻のリスクと改善策

美容医療

ヒアルロン酸注射は、唇、涙袋、鼻など顔のパーツを手軽に美しく整えられるため、多くの女性に人気の施術です。しかし、やりすぎによる不自然な仕上がりや、後悔の声も少なくありません。唇が厚すぎたり、涙袋が腫れぼったくなったりするなど、希望とは異なる結果になることも。

そこでここでは、ヒアルロン酸のやりすぎによるリスクや、失敗しないためのポイント、修正方法について詳しく解説します。適切な施術を選び、美しさを保つための情報をお届けします。

 

ヒアルロン酸のやりすぎとは?美しさとやりすぎのリスク

ヒアルロン酸注射は、唇や涙袋、鼻を手軽に整える美容施術として広く知られています。ヒアルロン酸は体内に存在する成分で、肌に潤いを与え、弾力を保つ働きがあるため、シワや凹みをふっくらとさせる効果が期待できます。しかし、やりすぎによるトラブルも少なくありません。

例えば、唇に大量のヒアルロン酸を注入すると、希望していたふっくら感が、実際にはいかにもやりすぎといった不自然な厚みに変わってしまいます。涙袋や鼻の場合も同様で、腫れぼったい仕上がりや形がいびつになることがあり、施術者の技術や感覚が大きな影響を与える施術と言えるでしょう。

自然な結果を得るための適切な注入量は?

部位 適切な注入量 ポイント
0.5~1.0cc 希望の仕上がりを伝え、少しずつ調整することが大切
涙袋 0.1~0.3cc 少量ずつ注入し様子を見ながら調整
0.2~1cc 少しずつバランスを見ながら不自然にならないよう調整

ヒアルロン酸のやりすぎを避け、自然な仕上がりを得るためには、どのように施術を受ければ良いのでしょうか?ここで重要なのは適切な注入量を知っておくことです。例えば、唇のヒアルロン酸注射では、1回の施術で平均0.5〜1.0ccが適量とされていますが、クリニックによってその定量はバラバラです。これらの量以上を一度に入れてしまうと、唇の形が変わりやすく、不自然さが目立ってしまいます。

涙袋の場合も同様に、通常0.1〜0.3ccが適切と言われていますがこちらもクリニックによっては少しばらつきます。ただ、必要以上に注入すると目の下が腫れ、逆にクマが目立ちやすくなるリスクがあります。また、鼻のヒアルロン酸注射では、平均0.2〜1ccを使用しますが、鼻筋を通す際のバランスを考慮し、丁寧に調整しながら注入することが求められます。

このように、部位ごとに適切な量を意識し、ドクターとのカウンセリングで希望の仕上がりをしっかりと伝えることが、やりすぎを防ぐための第一歩です。注入量が少なすぎても効果を感じにくく、多すぎると不自然さが目立つため、信頼できるドクターと細かい調整を繰り返すことが、美しく仕上がるポイントです。

やりすぎを防ぐための心がけ

ヒアルロン酸注射のやりすぎを防ぐために、まずは自分の美しさの基準をしっかりと持つことが大切です。SNSやメディアで流行している施術例を見て、もっとボリュームを、と考えてしまうと、結果的に自分の顔のバランスに合わない施術を求めてしまうこともあります。また、施術前の自分の顔と施術後の理想像をしっかりとドクターと共有し、希望が現実的かどうかを確認することで、自然な美しさを手に入れることができるでしょう。

やりすぎた場合は、ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)で修正できることもありますが、修正する際にはさらなるダメージやリスクが伴うこともあるため、初めから「やりすぎない」施術を心がけることが一番です。

 

部位別に見るヒアルロン酸のやりすぎリスク

ヒアルロン酸注射は、パーツごとに異なるリスクを伴います。唇、涙袋、鼻など、部位によって注意すべきポイントも変わるため、各パーツの特徴を理解しながら施術を行うことが大切です。ここでは、部位別に「やりすぎた場合の問題点」について詳しく解説していきます。

唇におけるやりすぎの問題とは?不自然な厚みと動きの制限

唇は、顔全体の印象を大きく左右するパーツであり、ふっくらとした形に仕上げるためにヒアルロン酸注射がよく行われます。しかし、やりすぎてしまうと唇が過剰に厚くなり、不自然な仕上がりになることがあります。特にタラコのように口元が膨らむ状態になってしまうと、見た目が明らかにおかしく、日常生活が難しくなる場合もあります。

さらに、唇は動きが多いパーツであるため、ヒアルロン酸が過剰に注入されると、話すときや笑ったときに不自然な突っ張り感が出て、日常生活に大きく支障をきたすことも。これが原因で、施術後に口元が歪んで見えたり、表情が硬くなることもあるため、施術者には高度な技術と美的感覚が求められます。

唇へのヒアルロン酸注射は、少量ずつ段階的に施術を行いながら、希望の形に近づけることが理想です。また、唇全体を均一にふっくらさせるのではなく、中央部にボリュームを持たせるなど、自然な形状を意識することが大切です。仕上がりのイメージをしっかり共有し、経験豊富な医師に施術を任せることを心がけましょう。

涙袋におけるやりすぎの問題とは?腫れやクマの悪化

涙袋は目元の印象を柔らかくし、若々しい表情を演出するために人気の施術部位です。しかし、涙袋にヒアルロン酸を過剰に注入すると、目の下が腫れぼったく見えてしまい、逆に「疲れた顔」に見えることがあります。また、もともとクマが目立つ人の場合、ヒアルロン酸の注入によって影ができ、クマがさらに強調されてしまうこともあります。

さらに、涙袋は目元の繊細な部分にあるため、施術時のヒアルロン酸の量や注入する深さが非常に重要です。やりすぎると、目の下にしこりができやすくなったり、目元のたるみを引き起こすこともあるため、施術には細心の注意が必要です。

涙袋にヒアルロン酸を注入する際は、必ず少量ずつ丁寧に調整し、施術中も施術者と効果を確認しながら行うことがポイントです。また、涙袋を大きく見せたい場合でも、ヒアルロン酸だけに頼るのではなく、脂肪移植や他の施術と組み合わせることで、自然なボリュームを持たせることが可能です。目元の施術は特にリスクが高いため、経験豊富なドクターに任せましょう。

鼻におけるやりすぎの問題とは?不自然な形状と感染リスク

鼻は、顔の中心に位置し、顔全体のバランスを大きく左右する重要なパーツです。鼻筋を通すためにヒアルロン酸注射を選ぶ方も多いですが、鼻は他の部位と比べて骨や皮膚の厚みが少ないため、ヒアルロン酸がやりすぎになると不自然な形になりやすいのが特徴です。

具体的には、鼻のラインがボコボコしてしまったり、鼻先が不自然に尖ってしまうことがあります。また、ヒアルロン酸を大量に注入することで、鼻の血管を圧迫し、壊死や感染リスクを高める可能性もあるため、施術時には特に注意が必要です。

鼻へのヒアルロン酸注射は、特に慎重に行う必要があります。まずは、自分の鼻の形状に合った施術法を選び、無理に高い鼻筋を目指さないことが重要です。カウンセリング時に「どこにどのくらい注入するか」を事前に確認し、施術後も自分で定期的に形の変化をチェックすることを心がけましょう。鼻筋をより高く見せたい場合には、ヒアルロン酸以外の選択肢も検討することをお勧めします。

 

ヒアルロン酸注射でやりすぎないためのポイント

ヒアルロン酸注射は、顔のパーツを整えるために非常に効果的な施術ですが、前述したように適量を守らなければ逆効果になりかねません。ここでは、ヒアルロン酸注射で「やりすぎ」を防ぎ、自然な仕上がりを得るための3つのポイントを解説します。

これらのポイントを押さえておくことで、理想の美しさを追求しながらも、不自然さのない仕上がりを実現することができます。

自然な仕上がりにこだわるドクター選びの重要性

ヒアルロン酸注射の仕上がりは、施術を行うドクターの技術や美的センスに大きく依存します。自然な仕上がりを望むのであれば、ドクター選びが最も重要なステップです。特に注意したいのは「トレンド感を重視する施術者」と「自然な美しさを追求する施術者」の違いです。トレンドだけを意識しすぎると、現在流行しているスタイルに仕上げようとするあまり、顔全体のバランスを考慮せずに施術を行ってしまう可能性が高まります。

  • 実績の確認:施術前に必ずドクターの症例写真を確認し、施術スタイルが自分の好みに合っているかをチェック。
  • カウンセリングの充実度:一方的に施術を進めるのではなく、希望を丁寧に聞いてくれるかを確認する。

一方で、自然な仕上がりにこだわるドクターは、患者一人ひとりの顔のバランスや個性を尊重し、その人に合った施術を行います。例えば、「ボリュームを出したい」という要望に対しても、全体のバランスを見ながら少量ずつ注入することを勧めたり、他のパーツとの調和を考慮したアドバイスをしてくれます。信頼できるドクターは、施術経験が豊富であることはもちろん、患者とのコミュニケーションを大切にし、希望と現実のバランスを考えた施術を心がけています。

カウンセリングで確認すべきこと

ヒアルロン酸注射の施術を成功させるためには、施術前のカウンセリングが非常に重要です。カウンセリング時に自分の希望をしっかり伝えつつ、ドクターから現実的なアドバイスを受けることで、理想と現実のバランスを見極めることができます。

  • 仕上がりのイメージを共有:自分の希望する仕上がりを具体的に伝え、イメージをドクターとすり合わせる。
  • 施術部位ごとのリスクについて質問する:部位によってリスクが異なるため、注入量や仕上がり後の状態について詳しく確認。
  • 修正が可能かどうかの確認:修正が可能かどうかを事前に確認しておく。

例えば、「唇をもう少しふっくらさせたい」といった要望を伝えた際、希望通りにすると不自然な仕上がりになる可能性がある場合は、ドクターがそのリスクについて説明し、適量を提案してくれるのが理想です。また、ヒアルロン酸は顔の表情筋や皮膚の厚みによっても仕上がりが変わるため、施術部位の特性を踏まえた上でのアドバイスが重要です。

少量ずつ注入し、調整することのメリット

ヒアルロン酸注射では、一度に大量の注入を行うと不自然な仕上がりやトラブルの原因になります。そのため、少量ずつ注入し、施術後に様子を見ながら調整していくことが大切です。特に初めて施術を受ける方や、効果を見ながら仕上がりを確認したい方にとっては、少量ずつ注入する方法はリスクが少なく安心です。

  • 失敗リスクの軽減:少量ずつ施術することで、失敗のリスクを減らしながら微調整が可能。
  • 自然な仕上がり:希望の仕上がりに近づけるため、施術中も施術者と効果を確認しながら調整できる。
  • 施術後の修正が簡単:少しずつ追加施術を行うため、修正が必要な場合も調整が容易。

例えば、涙袋や鼻の施術では、数回に分けて少しずつ注入し、その都度バランスを確認することで、最終的な仕上がりを微調整できます。これにより、「もう少し足したい」と思ったときに、無理なく追加の施術を行うことができるため、リスクを最小限に抑えながら希望に近づけることが可能です。

また、少量ずつの注入を心がけることで、施術後に万が一腫れやトラブルが発生した場合でも、被害を最小限に抑えることができます。これにより、施術後に「やりすぎた」と感じることなく、理想の仕上がりに近づけることができます。

 

ヒアルロン酸のやりすぎを修正するには?

ヒアルロン酸注射は、手軽に顔のパーツを整えられる人気の施術ですが、量が多すぎたりバランスが悪いと、希望とはかけ離れた仕上がりになることがあります。こうした場合、ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)を用いて修正することが可能です。しかし、修正にはリスクや注意点もあるため、クリニック選びやアフターケアをしっかりと行うことが大切です。ここでは、やりすぎたヒアルロン酸を修正する方法と、修正時のポイントについて詳しく解説します。

ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)とは

ヒアルロン酸分解注射、別名「ヒアルロニダーゼ」は、ヒアルロン酸を分解して元の状態に戻すための薬剤です。ヒアルロン酸を分解する酵素であり、体内に注入されたヒアルロン酸を短期間で溶解し、過剰なヒアルロン酸を取り除くことができます。唇や涙袋、鼻のヒアルロン酸がやりすぎてしまった場合に用いられ、通常の施術から数日後に修正が可能です。

  • メリット
    やりすぎたヒアルロン酸を速やかに分解できる
    仕上がりの不満や不自然な形を改善できる
    希望のデザインに修正しやすい
  • デメリット
    分解しすぎると、元の状態よりも痩せた印象になることがある
    一度分解すると元に戻せないため、慎重に量を調整する必要がある
    分解時に一時的な腫れや痛みが発生することがある

ヒアルロニダーゼを用いる場合、ドクターの技術が仕上がりに大きく影響するため、慎重な施術が求められます。また、分解注射をした部分は一時的に萎んだり、違和感を覚えることもあるため、施術後のケアとリスク管理が重要です。

修正後のケアとリスク管理

ヒアルロン酸分解注射を行った後、体内に注入されたヒアルロン酸が分解され、体外へ排出されるまでには、通常数日から1週間ほどかかります。この期間中は、施術部位に腫れや赤みが生じることがあるため、しっかりとケアを行い、状態を確認しながら過ごすことが大切です。特に、分解しすぎた場合には「ボリュームロス」が起こりやすく、修正後の仕上がりに違和感を感じることもあるため、注意が必要です。ここでは、ヒアルロン酸分解後のケア方法と、リスク管理のポイントについて詳しく解説します。

まず、修正後に腫れや赤みが見られる場合は、患部を冷やして炎症を抑えることが効果的です。ただし、冷やしすぎると逆に血行が悪くなり、治癒を遅らせることがあるため、冷やす時間や温度には注意しましょう。特に氷や冷却パックを直接肌に当てるのではなく、布で包むなどして適度な冷却を心がけることが大切です。また、患部の冷却は数分程度を目安とし、数時間おきに行うことで炎症を和らげることができます。

さらに、施術後1週間程度は、施術部位を強くこすったり押さえたりしないように気をつけましょう。ヒアルロン酸が分解されている最中は、組織がデリケートな状態になっているため、過度な刺激を与えると形が崩れたり、しこりが残ってしまうことがあります。特に、顔の表情を動かすときや、無意識に触ってしまわないよう注意が必要です。

修正後に最も重要なのは、自分の状態をしっかりと把握することです。もし施術後に長期間腫れや痛みが続く、または形に違和感を感じる場合は、速やかに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。ヒアルロニダーゼは強力な酵素であるため、分解が進みすぎることによって皮膚が萎んだように見えたり、予期せぬ変化が起こることがあります。これらのリスクを避けるためにも、自己判断で対処せず、必ず専門医の指示を仰ぐことが安全な修正への第一歩です。

修正後のケアを怠ると、せっかくの修正施術が台無しになるだけでなく、さらに追加の修正が必要になる場合もあります。そのため、修正後のケアは、施術と同じくらい大切なプロセスです。定期的に経過を確認し、必要に応じて医師に相談することで、理想の仕上がりに近づけるよう丁寧にケアを行いましょう。

 

まとめ

ヒアルロン酸注射は手軽に美しくなれる施術ですが、やりすぎると逆効果になりかねません。唇が不自然に厚くなる、涙袋が腫れる、鼻がいびつに見えるなど、失敗例も報告されています。こうしたリスクを避けるためには、経験豊富な医師の選択と、少量ずつ慎重に注入することが大切です。また、やりすぎた場合でも修正が可能なので、失敗しても諦めず適切な対処を心がけましょう。ここでの内容を参考に、理想の美しさを手に入れてください。

アラジン美容クリニックでは、美容医療および美容皮膚における長年の経験や博士号を持つ知見より、出逢う皆様のお一人ひとりに最適な施術を提供する「オンリーワン」を目指すカウンセリングを実施し、余計な情報や提案をせず、「ウソのない」美容医療で、必要な施術のみをご提案しております。

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