大人でも顔にできるニキビの原因とは?美肌への第一歩を踏み出そう

美容皮膚

大人になっても顔にできてしまうニキビに誰でも一度は悩んだことがあるでしょう。特に顔の肌は美しさと健康を象徴する大切な部分です。その大人ニキビという問題が、この肌の健康を損なったり自信を奪ったりと、日常生活に影響を与えることも多々あります。
本記事では、大人ニキビが何であるか、それがどのように発生し、何が原因で顔に出現するのかについて科学的な視点から詳しく解説します。さらに、ニキビを予防し、既にできてしまったニキビを治療する具体的な方法も紹介します。自身の肌の状態を改善し、健康的な肌を維持するための知識となれば幸いです。

 

そもそも大人ニキビはなぜできるのか?

大人ニキビとは、思春期を過ぎてから発生するニキビのことを指します。一般的には思春期にニキビが発生しやすいとされていますが、大人になってもニキビが発生することがあります。これは、さまざまな生活習慣や体調、ストレスなどが原因で皮脂の分泌が過剰になること、肌のターンオーバーが乱れることなどから発生します。

また顔にできるニキビは、特に目立つ部分に出来るため、見た目に影響を与え、自己評価や自尊心を下げることがあります。また、適切なケアをしないで放置すると、ニキビが悪化したり、痕が残ったりする可能性もあります。

大人ニキビは思春期ニキビとは異なる原因と対策が求められます。日々のスキンケア、食生活の見直し、ストレス管理などを行うことで予防や改善が可能です。しかし、重度のニキビやアクネスカーがある場合は、皮膚科での専門的な治療が必要な場合もあります。

大人ニキビの発生原因

大人ニキビの発生原因は様々な要因が考えられます。大人ニキビの一般的な原因の一つはホルモンバランスの乱れです。月経前のPMSや妊娠、更年期など女性ホルモンのバランスが崩れる時期にはニキビが出やすくなることがあります。また、ストレスが多いとアンドロゲンという男性ホルモンが過剰に分泌され、これが皮脂の分泌を増やしてニキビを引き起こすこともあります。

また皮脂腺から過剰に皮脂が分泌されると、毛穴が詰まりやすくなります。これにより、皮脂と角質が混じり合って固まり、毛穴を塞ぐことでニキビが発生します。

さらに不規則な生活習慣やストレスは、肌のターンオーバーを乱れさせ、ニキビの発生を引き起こします。特に睡眠不足や食生活の乱れは肌の健康に直接影響を与えます。高GI食品(砂糖や白米など血糖値が急激に上がる食品)を多く摂るとインスリンが多く分泌され、これが皮脂腺を刺激して皮脂の過剰分泌を引き起こす可能性があります。

大人ニキビの原因 詳細
ホルモンバランスの乱れ 女性ホルモンの変動やストレスによる男性ホルモンの過剰分泌
過剰な皮脂分泌 皮脂と角質が混ざり、毛穴を塞ぐ
不規則な生活習慣やストレス 睡眠不足や食生活の乱れが肌のターンオーバーを乱す
食生活 高GI食品摂取が皮脂腺を刺激、皮脂の過剰分泌を引き起こす

顔にできるニキビの原因や問題点とは?

ニキビにはいくつかの種類があり、それぞれが異なる特性を持っています。白ニキビ、黒ニキビ(角栓)、赤ニキビ(炎症を起こしているニキビ)、黄ニキビ(炎症が頂点に達したニキビ)、そして痕が残ることがある固いニキビ(しこりニキビ)などがあります。

ニキビは、皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まりが原因で、そこに細菌が繁殖することで炎症を起こし、この炎症が慢性化すると、肌が赤く腫れ上がったり、痛みを伴ったりします。さらに、ニキビが治った後も赤みや色素沈着、凹凸が残ることがあります。これらはアクネスカーと呼ばれ、美容的な問題だけでなく心理的なストレスを引き起こす原因にもなります。

ニキビの種類 特性
白ニキビ 皮脂と角質が毛穴を詰まらせて形成される初期段階のニキビ
黒ニキビ(角栓) 毛穴の開口部が黒く見えるニキビ。酸化した皮脂と角質が詰まり、空気に触れることで黒く変色
赤ニキビ 炎症を起こした状態のニキビ。細菌の増殖により赤く腫れ上がる
黄ニキビ 炎症が頂点に達し、膿が見える状態のニキビ
しこりニキビ 深層部で炎症が起こり、皮膚が硬く膨らむニキビ。痕が残ることがある
アクネスカー ニキビが治った後の肌の痕跡。赤み、色素沈着、凹凸など。美容的な問題と心理的なストレスを引き起こす

顔にニキビができると、見た目への自信を失ったり、社会的な活動に影響を受けることがあります。大人ニキビはストレスや生活習慣の乱れから生じることが多いため、その原因となるストレスを更に増加させる可能性がありますが、自己ケアの誤りなど、顔のニキビを無理に潰したり、過剰なスキンケアをしたりすると、逆に肌を傷つけてニキビを悪化させる可能性があります。ニキビのケアは適切な方法で行うことが重要です。

 

顔にできる大人ニキビの予防方法について

大人ニキビの予防と治療については、まず原因となる要因を理解し、それぞれに対してどのような対策を行うかを知ることが重要です。大人ニキビの予防と治療は、一度にすべてを解決するものではなく、長期的な取り組みが必要です。自分の肌との関わり方を見つめ直し、健康的なライフスタイルを維持することが、大人ニキビと上手に付き合う鍵となります。以下に、大人ニキビの主な原因ごとに対策を紹介します。

食生活について

高GI食品の摂取を控えめにし、低GI食品を選ぶように心がけましょう。GI値が高い食品は血糖値を急激に上げ、インスリンの分泌を促すため、皮脂の分泌も増えやすくなります。逆に、低GI食品は血糖値の上昇を緩やかにするため、ニキビの予防に役立ちます。

食物繊維を豊富に含む食品を摂ると、消化器系の健康を保つとともに、皮膚の健康にも良い影響を及ぼします。ビタミンA、C、Eや亜鉛など、肌の健康に必要な栄養素を摂取しましょう。これらは抗酸化作用を持ち、皮膚の修復や新陳代謝を促進します。

ストレスについて

適度な運動をすることでストレスを軽減することができます。運動は心身の健康に良い影響を与え、ストレスによるホルモンバランスの乱れを防ぎます。

リラクゼーションやマインドフルネスなど、心の健康を保つための習慣を持つことも重要です。深呼吸や瞑想、ヨガなどはストレスを軽減する効果があります。

ホルモンバランスについて

生活リズムを整えることで、ホルモンバランスを整えることができます。特に、質の良い睡眠は体内のホルモンバランスを整えるために重要です。更年期など、ホルモンバランスの変化が予想される時期には、医療専門家と相談しながら対策を考えることが大切です。

皮脂の過剰な分泌について

適切なスキンケアを行うことが重要です。洗顔は1日2回(朝と夜)が理想的で、石鹸やクレンジングは肌に優しいものを選びましょう。また、過剰な皮脂を除去しすぎると肌はさらに皮脂を生成しようとするため、洗顔後は必ず保湿を行うことが大切です。
メイクアップは必要最小限にし、使用する化粧品も非コメドジェニック(毛穴を塞がない)タイプを選ぶことを推奨します。

 

顔に出来てしまったニキビはどうケアすべき?

顔にニキビができてしまった場合の治療法は大きく分けて市販で購入可能の医薬品と、医師による治療の2つに分けられます。医薬品では、医師の処方箋がなくても購入できる製品で、軽度から中程度のニキビに対して有効です。主な成分としては以下のようなものがあります。

  • サリチル酸:角質を溶かして毛穴の詰まりを解消し、皮脂の排出を促す働きがあります。軽度のニキビに対して効果的です。
  • 過酸化ベンゾイル:アクネ菌を殺す働きがあり、中程度のニキビに対して効果的です。
  • レチノール:ニキビの形成を防ぐために皮膚細胞のターンオーバーを調整し、毛穴の詰まりを解消します。

重度のニキビや、市販で購入可能の医薬品で改善しない場合は皮膚科医の処方箋治療が必要となります。以下のような治療法があります。

  • トピカル薬:強い抗菌作用を持つクリームやジェルで、主に炎症を起こしているニキビに対して効果的です。クリンダマイシンやエリスロマイシンなどの抗生物質、あるいはトレチノインやアダパレンなどのレチノイドが使われます。
  • 口腔薬:重度のニキビ、またはトピカル薬で改善しない場合には、抗生物質やホルモン剤が内服として用いられます。
  • イソトレチノイン:非常に重度のニキビや、他の治療法で改善しない場合に用いられます。ビタミンA誘導体で、皮脂腺のサイズを縮小し皮脂の分泌を減らす作用があります。しかし、重篤な副作用を伴う可能性があるため、医師の厳重な指導のもとでのみ使用されます。妊娠中の女性には絶対に使用してはいけません。
  • ホルモン療法:特に女性におけるホルモンバランスの乱れが原因でニキビができている場合、ホルモン療法が有効です。避妊薬の一部には皮脂の過剰分泌を抑える効果があります。

また、皮膚科では以下のような手段も取られます。

  • 化学ピーリング:皮膚の表面層を取り除くことで毛穴の詰まりを解消し、新しい健康な皮膚細胞の成長を促します。
  • レーザー療法&光療法:特定の波長の光を用いてアクネ菌を殺し、炎症を減らす効果があります。また、皮脂腺を縮小して皮脂の分泌を抑える作用もあります。

既にできてしまったニキビを無理に潰すのは絶対に避けるべきです。これは肌へのダメージを引き起こし、ニキビの状態を悪化させ、最悪の場合、ニキビ跡や色素沈着を引き起こす可能性があります。日常的にケアを行うことで、ニキビの状態の改善を目指すことができますが、自己ケアをしても改善しない場合や、症状が重い場合には、専門の皮膚科医に相談することをおすすめします。

 

大人ニキビでよくある質問のその他を紹介

上記で述べてきた原因やケア方法以外で大人ニキビに関するよくある質問とその答えをまとめてみました。重要なのは、日常のスキンケアや生活習慣の見直し、そして必要に応じて医療機関での診断や治療を受けることです。また、自分の肌の状態をしっかりと把握し、自分に合ったケアをすることも大切です。ただし、具体的な診断や治療については必ず専門の医療機関に相談しましょう。

Q.大人ニキビと思春期ニキビの違いは何ですか?

思春期ニキビは主にホルモンのバランスの変化が原因で、皮脂の分泌が増えることで生じます。一方、大人ニキビはストレスや生活習慣、内部からのホルモンバランスの変化などが原因で、主に顔の下半分にできやすいです。

Q.ニキビができやすい食べ物や飲み物はありますか?

ニキビと食事の関係については確固たる科学的証拠はありませんが、砂糖やジャンクフードの摂取がニキビを悪化させる可能性があるという研究結果もあります。また、乳製品がニキビを引き起こす可能性についても議論がある一方で、全ての人に当てはまるわけではないということも明らかにされています。

Q.大人ニキビはストレスに深く関係していますか?

はい、ストレスは大人ニキビに影響を及ぼす一因とされています。ストレスが高まると体内のコルチゾルというホルモンの分泌が増え、これが皮脂の分泌を促す可能性があります。そのため、ストレス管理も大人ニキビの予防・改善に役立つと考えられています。その他睡眠不足によるストレスは、免疫機能を低下させて皮膚の炎症を引き起こす可能性があります。このため、充分な睡眠をとることはニキビ予防に役立つと言えます。

Q.化粧は大人ニキビを悪化させますか?

正しく行えば、化粧はニキビを悪化させる原因とはなりません。しかし、化粧品選びや使用方法、洗い落とすプロセスには注意が必要です。例えば、コメドジェニック(毛穴を詰まらせる成分)を含む化粧品は避ける、化粧品はこすらず優しく塗布する、一日の終わりには化粧をしっかりと落とすなどの注意が必要です。

 

まとめ

大人ニキビは皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、細菌の増殖、炎症が原因で、ストレス、不規則な生活、不健康な食事、ホルモンバランスの乱れがこれらを引き起こします。大切なのは日々のスキンケアと生活習慣の見直しです。

適切な洗顔と保湿、健康的な食事と十分な睡眠、そしてストレス管理がニキビ対策に欠かせません。ニキビケア製品を選ぶ際には有効成分を含むものを選ぶと良いでしょう。しかし、自身の肌に合わない場合はすぐに使用を止め、必要に応じて専門の医療機関を受診しましょう。

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