二重整形を考える際に、多くの方が悩むのが「自然癒着法」と「埋没法」のどちらを選ぶべきかという点です。どちらの施術も人気が高く、それぞれにメリットやデメリットがあります。ここでは、両者の違いをわかりやすく解説し、どちらが自分に適しているかを見極めるための情報を提供します。持続期間、リスク、費用など、選択に迷う方に向けて、詳細な比較を通じて自分に合った最適な施術法を見つけるサポートをします。
国立熊本大学医学部を卒業。国内大手美容クリニックなどで院長を歴任し、2023年アラジン美容クリニックを開院。長年の実績とエイジングケア研究で博士号取得の美容医療のプロ。「嘘のない美容医療の実現へ」をモットーに、患者様とともに「オンリーワン」を目指す。
自然癒着法とは?埋没法との違いを解説
自然癒着法は、埋没法と切開法の長所を組み合わせた画期的な術式です。まぶたを数ミリ切開し、余分な脂肪や筋肉を取り除いた後、心臓血管外科用に開発された極細の医療用糸を使用して二重のラインを形成します。
切開した部分は癒着が生じるため、糸だけで留める埋没法よりもラインが取れにくく、長期間持続するのが特徴です。二重のデザインや持続性を重視する方に最適な方法として人気があります。
自然癒着法と埋没法の大まかな違い
項目 | 埋没法 | 自然癒着法 |
---|---|---|
施術方法 | 糸を数か所埋め込む手軽さ | 糸を複雑に通しまぶたと眼瞼挙筋を癒着させる |
仕上がり | 短期間で自然な仕上がり | より強固で長持ち、自然で広い二重幅も可能 |
ダウンタイム | 短い | 埋没より少し長い |
持続性 | 糸が緩むリスクがあり、持続性は短い | 長期的に効果が持続、二重ラインが安定 |
追加効果 | 手軽で短期間で二重が作れる | 加齢によるまぶたのたるみも改善可能 |
埋没法は、メスを使わず糸をまぶたに数か所埋め込むだけで二重を形成する非常に手軽な施術です。切開を伴わないため、施術時間は10~15分程度と短く、ダウンタイムも数日で済むのが大きなメリットです。
手軽さから10代や20代を中心に非常に人気があります。しかし、埋没法の欠点としては、糸がまぶたに「点」で留められるため(2点留めなど)、長期的に見ると糸が緩んだり取れたりして二重のラインが崩れるリスクがあります。特にまぶたが厚い人や、目を頻繁にこすったりする習慣がある人にとっては持続性が劣る場合があります。
これに対して、自然癒着法は、少しの切開を伴うことで埋没法よりも持続性が高く、長期にわたって二重のラインが維持されやすい施術です。自然癒着法の最大の特徴は、糸を「点」で留める埋没法とは異なり、複雑に糸を通してまぶたと眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)を癒着させる点です。この癒着が二重のラインを強固に保持するため、広い二重幅や平行二重といったデザインも可能になり、加齢によるまぶたのたるみの改善も期待できます。
また、自然癒着法は、組織が癒着するため、二重のラインがより安定し、取れにくくなります。これは埋没法では難しい広い二重幅や平行二重のデザインにも対応できるという大きなメリットです。さらに、加齢に伴う上まぶたのたるみを改善できるため、年齢を重ねても美しい二重をキープできるというメリットもあります。
適している人とそうでない人の違い
自然癒着法は、ダウンタイムが取れる方や、まぶたが厚く、脂肪が多い方におすすめです。切開を伴うため、効果が長持ちし、取れにくい二重を求める方に最適です。
一方で、短期間で回復したい、または手軽に二重にしたい方には埋没法が向いています。埋没法は、糸を取り外すことで元に戻せる柔軟性があり、初めての二重整形を検討している方や、自然な仕上がりを短時間で得たい方に適しています。
自然癒着法と埋没法を徹底比較!手軽さと仕上がりの自然さはどっち?
自然癒着法は、まぶたに数ミリの小さな切開を加えることで余分な脂肪や筋肉を除去し、二重のラインを作る術式です。施術前にはカウンセリングを通じて理想的な二重のデザインを確認し、個々のまぶたの状態に合わせた治療計画を立てます。
実際の施術では、局所麻酔を使用してまぶたの痛みを抑え、切開を行います。その後、医療用の極細糸を使用して二重のラインを固定し、組織が自然に癒着するのを待ちます。癒着が進むことで、糸が取れる心配が少なく、長期的な二重の維持が可能となります。
自然癒着法と埋没法のメリットとデメリット
施術法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自然癒着法 | 持続性が高い、ラインが崩れにくい、まぶたが厚い人に最適 | ダウンタイムが長い、術後ケアが重要、元に戻すのが難しい |
埋没法 | 手軽、短時間、ダウンタイムが少ない、元に戻せる | ラインが崩れるリスク、持続性が短い、まぶたが厚い人に不向き |
自然癒着法の主なメリットは、その持続性の高さです。二重のラインが組織に癒着するため、通常の埋没法に比べて長期間にわたって維持され、取れにくくなります。また、施術後のラインがよりはっきりし、二重の形が崩れるリスクも少なくなります。特に、まぶたが厚めで脂肪が多い人や、より安定した結果を求める方にとって、自然癒着法は理想的な選択肢です。
自然癒着法のデメリットももちろんあります。まずダウンタイムが埋没法よりも長いことです。まぶたに小さな切開を加えるため、術後に腫れや内出血が生じやすく、完全に回復するまでに数週間を要する場合があります。
また、切開を伴う手術であるため、術後のケアが重要となり、安定した二重を維持するためには一定のリスク管理が必要です。例えば、感染症や傷の治り具合によってはトラブルが発生する可能性があり、結果に満足できない場合には修正手術が必要になることもあります。
さらに、自然癒着法は施術が高度なため、埋没法と比較すると費用が少し高めであり、手軽さという点では劣ります。また、切開部分が癒着するため、元に戻すことが難しく、施術後に再び一重に戻したい場合は、別途修正手術が必要となるケースもあります。
一方、埋没法は、糸を使ってまぶたに二重を形成する非常にシンプルで手軽な方法です。施術前に希望する二重のラインをデザインし、局所麻酔を施した後、細い針を使用してまぶたに糸を埋め込みます。メスを使わないため、切開を伴う施術とは異なり、まぶたを傷つけることなく二重を作ることができます。施術自体は10~15分程度で完了し、その日のうちに帰宅できることが多いです。術後のダウンタイムも少なく、日常生活への復帰が早いのが大きな特徴です。
埋没法のメリットは、手軽さと短い回復期間です。施術時間が非常に短く、ダウンタイムもわずか数日程度で済むため、忙しい方や初めて二重整形を受ける方には特に魅力的です。また、糸を取り除けば元の状態に戻すことが可能なので、気軽に施術を試してみたい人や、ナチュラルな仕上がりを望む人にも適しています。施術後、まぶたの腫れが引くと、非常に自然な仕上がりになるため、他人に気づかれにくいという点も大きなメリットです。
ただし、埋没法の最大のデメリットは、糸が緩んだり取れたりして二重のラインが崩れるリスクがある点です。特に、目を頻繁にこすったり、まぶたが厚い方では、糸が緩んでしまい二重が取れてしまうことがあります。個人差はありますが、埋没法の効果は2〜5年程度とされており、自然癒着法に比べると持続期間が短い傾向にあります。そのため、長期的に二重を維持したい方には再施術の可能性が高くなります。
また、埋没法はまぶたの脂肪が多い場合や、目元の形状によってはラインが綺麗に出にくいことがあります。そのため、まぶたが厚い方や、元々のまぶたの構造が複雑な方には、埋没法が適していない場合もあります。埋没法は手軽である分、まぶたの状態によって効果が制限されることがデメリットと言えます。
自然な仕上がりを目指すならどっち?
自然な仕上がりを重視する場合、自然癒着法が最適です。埋没法では、糸を使って「点」でまぶたを留めるため、比較的手軽で短期間のダウンタイムが特徴ですが、仕上がりはまぶたに食い込みができるため、ナチュラルさに限界があります。
一方で、自然癒着法は「線」でまぶたを固定することで、まぶたの皮膚と目を開ける筋肉(上眼瞼挙筋)を自然に癒着させ、よりナチュラルでくっきりとした二重を形成できます。
特に自然癒着法は、時間が経つにつれて癒着が進み、二重のラインがより自然に定着します。施術直後は腫れが生じるものの、回復後には非常に自然な仕上がりとなり、まぶたに厚みがあっても問題なく対応できるのが大きな強みです。
埋没法も手軽に二重を作れる手術で、数日で腫れが引いて自然な二重が完成しますが、ラインが緩むリスクがあるため、長期的な安定性や仕上がりの自然さにこだわる方には、自然癒着法がよりおすすめです。
自然癒着法と埋没法のリスクと副作用
どちらも多くの方に選ばれていますが、リスクや副作用の点ではそれぞれに特徴があります。ここでは、両方の方法におけるリスクと副作用を比較し、どちらがリスクを軽減できるかを詳しく解説していきます。
自然癒着法におけるリスクと副作用
自然癒着法は、前述したようにまぶたに少し切開を加えるため、手術後に腫れや内出血が起こることがあります。腫れは数週間にわたって続く場合もあり、完全に治るまで時間がかかることが特徴です。また、切開部分が感染するリスクや、まぶたの組織がきちんと癒着しない場合には、二重ラインが理想通りに形成されない可能性もあります。
・長引く腫れや内出血
・感染症のリスク
・期待通りのラインができない場合がある
・切開部の癒着が不十分でラインが崩れる
さらに、自然癒着法は施術スキルが高度ともいえるため、経験豊富な医師であればリスクを最小限に抑えることができますが、未熟な技術では失敗するリスクも高くなります。また、切開があるため元に戻すことが難しい点も副作用として考えられます。
埋没法におけるリスクと副作用
埋没法は、切開を伴わないため、手術後の腫れや内出血が少ないのが特徴です。ダウンタイムが短く、施術後数日で日常生活に戻れるというメリットがありますが、一方で糸が緩んだり取れてしまうリスクがあります。特に、まぶたが厚い方や、目をこすったりする習慣がある方では、糸が外れやすく、再手術が必要になることもあります。
・糸が緩む、取れる
・二重ラインが消失する
・糸(糸玉)が露出するリスク
・異物感や違和感
また、糸がまぶたの内部で見えたり、異物感を感じることがあり、まれに糸が露出することもあります。糸を使用することでまぶたに不自然な食い込みが生じる場合もあるため、自然な仕上がりを求める方には注意が必要です。
どちらがリスクを軽減できるかのポイント
リスクを軽減したい場合は、自分の目元やライフスタイルに合わせた選択が重要です。埋没法は手軽でダウンタイムが短いため、初めて二重整形を受ける方や、短期間で結果を出したい方には適しているものの、糸が緩むリスクを考慮し、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
一方で、自然癒着法は切開を伴うためリスクが高いように思われるかもしれませんが、一度癒着が定着すれば長期的な効果を期待でき、二重のラインが崩れるリスクが少ないのが大きな強みです。広い二重ラインや平行二重を希望する方には、自然癒着法の方がリスクを最小限に抑えながら理想の仕上がりが得られるでしょう。
まとめ
自然癒着法と埋没法は、それぞれに異なる特徴があり、自分に合った施術を選ぶことが二重整形の成功のカギとなります。効果やリスクを十分に理解し、専門医と十分に相談することで、より安心して理想的な結果を得ることができるでしょう。どちらの方法も、事前のカウンセリングで適切な情報を得た上で決定することが、納得のいく仕上がりを手に入れるための最良の選択となります。
アラジン美容クリニックでは、美容医療および美容皮膚における長年の経験や博士号を持つ知見より、出逢う皆様のお一人ひとりに最適な施術を提供する「オンリーワン」を目指すカウンセリングを実施し、余計な情報や提案をせず、「ウソのない」美容医療で、必要な施術のみをご提案しております。
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