毛穴の開きやニキビ跡を何とかしたくて、ダーマペンやケミカルピーリングについて調べているうちに「ミラノリピールとの併用」という選択肢にたどり着いた方は少なくないはずです。セルフケアで保湿や洗顔を丁寧に続けていても、毛穴のざらつきや凹凸感がどうしても気になる、そのもどかしさが、医療機関での施術へと目を向けさせるきっかけになることは多いものです。
ダーマペン4とミラノリピールを組み合わせたコンビネーション治療は「スーパーヴェルベットスキン」とも呼ばれ、美容皮膚科の現場で注目を集めています。一方で、よく耳にする「ヴェルベットスキン(ダーマペン+マッサージピール)」とどう違うのか、ダウンタイムはどの程度なのか、費用対効果は見合うのか、判断に必要な情報が断片的に散らばっており、整理しきれていないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ミラノリピールとダーマペン併用の作用メカニズムから、ヴェルベットスキンとの成分・ダウンタイム・費用の比較、施術後の日別経過、治療スケジュールの組み方まで、判断に必要な情報を体系的に整理します。施術を検討する際の一助として、ぜひ最後までお読みください。

国立熊本大学医学部を卒業。国内大手美容クリニックなどで院長を歴任し、2023年アラジン美容クリニックを開院。長年の実績とエイジングケア研究で博士号取得の美容医療のプロ。「嘘のない美容医療の実現へ」をモットーに、患者様とともに「オンリーワン」を目指す。
ミラノリピールとダーマペンを併用する効果とそのメカニズム
ミラノリピールとダーマペン4を組み合わせる意味は、単に「2種類の施術を同時に行う」という足し算ではありません。2つの治療が互いの作用を底上げし合う、相乗効果の構造にあります。
なぜ組み合わせることで効果が高まるのか、そのメカニズムから順に整理します。
この章のポイント
・針穴が有効成分の浸透経路を開く
・コラーゲン産生促進が二重に起こる
・肌悩み別の適応度は施術選択の判断軸になる
ダーマペンのドラッグデリバリーがミラノリピールの浸透を高める仕組み
皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という層構造で成り立っています。そのうち表皮の最外層にあたる角質層は、異物の侵入を防ぐバリア機能を持っており、一般的なスキンケア成分の多くはこの層より深くへは届きにくい性質があります。ダーマペン4が果たす役割のひとつは、このバリア機能を一時的に低下させ、有効成分の到達深度を高めることにあります。
ダーマペン4はペン先に16本の極細針(直径0.20mm)を搭載し、1秒間に最大1,920個の微細な穴を皮膚に形成します。スーパーヴェルベットスキンでは、一般的にこの針の深さを表皮基底層付近に設定し、肌への負担を抑えながら薬剤浸透に適した穿孔を作ります。針穴が開いた直後にミラノリピールを塗布しマッサージで浸透させることで、成分が均一かつ効率的に真皮層へ届くと考えられています。
ここで補足しておきたいのは、ミラノリピールそのものの設計についてです。ミラノリピールはもともと、アルギニンと水酸化ナトリウムを配合した二相構造(親油相・親水相)により、マッサージのみでも真皮深層まで浸透する特許設計のピーリング剤です。
つまり単体でも深部へのアプローチが可能な薬剤であり、ダーマペンと組み合わせることでその浸透効率がさらに高まるという構造になっています。
コラーゲン産生が「2つの経路」から促進される
ドラッグデリバリー以外にも、この併用施術には注目すべき作用の重なりがあります。
ダーマペンで皮膚に微細な傷が形成されると、身体の自然治癒反応が起動します。この「創傷治癒反応」の過程で、真皮にある線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの産生が促進されます。いわば「傷を治す力」をコントロールすることで、意図的に肌の再生を促す仕組みです。
一方のミラノリピールには、TCA(トリクロロ酢酸)を筆頭とした5種類の酸が配合されており、真皮の線維芽細胞を直接刺激することでコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生を促進します。
さらにミラノリピールに特徴的な作用として、Ⅲ型コラーゲンの産生促進が挙げられます。Ⅲ型コラーゲンは「若い肌」に多く含まれる柔軟性の高いコラーゲンであり、肌のハリや弾力の回復に寄与すると考えられています。
つまりスーパーヴェルベットスキンでは、「創傷治癒によるコラーゲン産生(ダーマペン由来)」と「TCA刺激による線維芽細胞の活性化(ミラノリピール由来)」という、2つの経路からほぼ同時にコラーゲン産生が促される点が、単体施術と比較した際の大きな違いといえます。
スーパーヴェルベットスキンで期待できる効果と、肌悩み別の適応度
併用施術で期待できる効果を肌悩み別に整理すると、どの症状に対して特に有効か、また単体施術との差がどこにあるかが見えやすくなります。主に期待できる改善効果としては、毛穴の引き締め・ニキビ跡(色素沈着)の改善・肌のハリとツヤの向上・くすみ改善・小じわ改善・ターンオーバー促進などが挙げられます。
以下の表は、ダーマペン単体との比較で各肌悩みへの適応度を整理したものです。あくまでも一般的な傾向であり、個々の肌状態によって結果は異なります。
| 肌悩み | ダーマペン単体 | ダーマペン+ミラノリピール | 補足 |
|---|---|---|---|
| 毛穴の開き | ○ | ◎ | 角質溶解+毛穴引き締め作用が加わる |
| ニキビ跡(色素沈着) | ○ | ◎ | ターンオーバー促進によるメラニン排出が加速 |
| ニキビ跡(クレーター) | ◎ | ○〜◎ | クレーターはダーマペンの針深度設定が主要因、ミラノリピールは補助的 |
| 肌のハリ・ツヤ | ○ | ◎ | Ⅲ型コラーゲン産生促進による |
| くすみ | △ | ○ | ピーリング効果による古い角質の除去 |
| 小じわ | ○ | ◎ | コラーゲン・エラスチン産生促進の相乗効果 |
表から読み取れるように、クレーター状のニキビ跡については、ミラノリピールを加えることで大幅に適応度が上がるわけではありません。
クレーターの改善にはダーマペンの針深度設定が主要な因子であり、ミラノリピールの役割はあくまで補助的なものと考えるのが妥当です。一方、毛穴の開きや色素沈着、くすみ、小じわに対しては、単体施術に比べてより高い改善効果が期待できます。
適応度の違いを理解しておくことは、施術への過剰な期待を避け、自分の肌悩みに合った治療選択につなげるためにも有用です。自分の主訴がどこにあるかを明確にしたうえで、次章のヴェルベットスキンとの比較も参考にしてみてください。
ヴェルベットスキンとの違いを比較して、自分に合う施術を選ぶ
第1章でスーパーヴェルベットスキンの仕組みを理解したところで、次に検討すべきは「ヴェルベットスキン(ダーマペン+マッサージピール)と何が違うのか」という点です。どちらもダーマペンとTCA系ピーリング剤を組み合わせた施術であるため、一見すると同じように見えます。
しかし使用するピーリング剤の成分設計・得意とする肌悩み・ダウンタイムの長さにはっきりとした違いがあり、どちらを選ぶかは肌の状態と目的によって変わります。
この章のポイント
・2種類のピーリング剤は設計思想が異なる
・ダウンタイムと痛みの傾向にも差がある
・肌悩みの「主訴」で選択が変わる
マッサージピールとミラノリピールの成分・特徴の違い
まず、それぞれのピーリング剤が何者なのかを整理します。
マッサージピールで使用する薬剤「PRX-T33」の主成分は、TCA(トリクロロ酢酸)33%・低濃度過酸化水素(H₂O₂)・コウジ酸5%の3成分です。この配合の最大の特徴は、過酸化水素がTCAのピーリング作用(表皮剥離)を中和しながら、TCAを真皮深層まで浸透させる点にあります。
表皮をほとんど傷つけることなく真皮の線維芽細胞を活性化できるため、施術直後からハリ感を感じやすく、ダウンタイムが非常に短いことで知られています。コウジ酸はメラニン生成に関わる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制する美白成分であり、くすみや色素沈着の改善に寄与します。
一方、ミラノリピールの主成分は5種類の酸(TCA35%・ラクトビオン酸・サリチル酸・タルトル酸・クエン酸)で構成されており、これにスクワラン・ビタミンB・C・GABA・アルギニン・水酸化ナトリウムが加わった多成分設計です。
TCA濃度はマッサージピールより高く(35% vs 33%)、サリチル酸やラクトビオン酸などの複数の酸が表皮に作用することで、角質の溶解と剥離が促されます。その結果、ターンオーバーが促進されて肌のざらつきや毛穴詰まりにアプローチする一方、皮むけが生じる可能性は高くなります。アルギニンと水酸化ナトリウムが緩衝材として機能するため、TCA濃度が高いにもかかわらず施術時の痛みは比較的マイルドとされています。
設計思想の根本的な違いを一言で表すならば、マッサージピールは「表皮を剥がさずに真皮へ届ける即効型」、ミラノリピールは「角質剥離を活用しながら保湿・再生を同時に促す総合改善型」と整理できます。
ダーマペンとの併用時の違いを一覧で比較する
成分の違いは、ダーマペンと組み合わせた際のダウンタイムや痛みの傾向、そして得意とする肌悩みの違いにも直結します。以下の表で2つの施術を比較します。
| 比較項目 | ヴェルベットスキン(ダーマペン+マッサージピール) | スーパーヴェルベットスキン(ダーマペン+ミラノリピール) |
|---|---|---|
| TCA濃度 | 33% | 35% |
| 皮むけの程度 | ほぼなし〜軽度(3〜5日後に薄い皮むけが出る場合あり) | 中程度(3〜10日間) |
| 痛みの程度 | ひりつき・灼熱感を感じやすい | 比較的マイルド(緩衝作用による) |
| 主な強み | 美白・即効的なハリ・ツヤ | 毛穴引き締め・ターンオーバー促進・総合的な肌質改善 |
| ダウンタイム | やや短い(赤み1〜3日、皮むけほぼなし〜軽度) | やや長い(赤み2〜5日、皮むけ3〜10日) |
| 費用目安(1回) | 約24,000〜40,000円 | 約30,000〜50,000円 |
| 向いている肌悩み | 色素沈着・くすみ・ハリ不足 | 毛穴の開き・ニキビ・肌のざらつき・総合的な肌質改善 |
表を見て気になる方もいるかもしれませんが、「TCA濃度が高いのになぜスーパーヴェルベットスキンの方が痛みがマイルドなのか」という点については補足が必要です。ミラノリピールにはアルギニンと水酸化ナトリウムが緩衝材として配合されており、TCAの刺激を皮膚表面で和らげながら浸透させる設計になっています。
マッサージピール(PRX-T33)はダーマペンの針穴を通じて直接真皮へ届くため、使用経験のある方ほどその浸透時の灼熱感を強く感じる傾向があります。TCA濃度の高低だけで痛みは決まらず、成分の配合設計全体で体感は変わることを理解しておくとよいでしょう。
なお、上記の費用はクリニックによって異なります。麻酔クリームやアフターケア用品が別途費用となる場合もあるため、カウンセリング時に総額を確認することをおすすめします。
肌悩み別の施術選択ガイド
どちらの施術が「優れている」という絶対的な答えはありません。自分の肌の主訴と、許容できるダウンタイムの長さを軸に判断することが、納得感のある選択につながります。
スーパーヴェルベットスキン(ミラノリピール併用)が向いているケース
以下のような状態・希望に当てはまる場合は、ミラノリピールとの併用を検討する価値があります。
- 毛穴の開きやざらつきが主な悩みである
- ニキビができやすい肌質で、皮脂コントロールにもアプローチしたい
- ターンオーバーの乱れによるくすみや、肌表面のキメの粗さが気になる
- 皮むけのダウンタイムを1〜2週間程度は許容できる
ピーリング効果が高く表皮への作用が強いため、肌表面の質感改善を重視する場合に適しています。
ヴェルベットスキン(マッサージピール併用)が向いているケース
一方、以下のような状況ではマッサージピール併用を検討するほうが現実的な選択肢になります。
- 色素沈着・シミの美白改善を主な目的としている
- ダウンタイムを最小限に抑えたい(直近にイベントや撮影などがある)
- 施術直後から即効的なハリ・ツヤ感を求めている
- コウジ酸の美白作用を積極的に活用したい
また、2つの施術を交互に受けるという選択肢もあります。たとえば、まずスーパーヴェルベットスキンで肌質・毛穴を整え、その後ヴェルベットスキンで美白・ハリのメンテナンスを行うといった組み合わせ方も、クリニックによっては提案されることがあります。
併用施術のダウンタイムと痛みの実態
施術の効果に納得できても、ダウンタイムの実態がわからなければ「いつ受ければいいか」の判断がつきません。スーパーヴェルベットスキンはダーマペン単体よりもダウンタイムがやや長くなる傾向があり、特に皮むけの期間は生活面での影響を考慮する必要があります。
この章では、施術当日から2週間の経過・痛みの程度・受けてはいけない方の条件を順に整理します。
この章のポイント
・皮むけは3〜10日間続く場合がある
・痛みはマッサージピール併用より比較的マイルド
・禁忌・休薬の確認は施術前に必須
施術当日から2週間の経過目安
ダウンタイムの経過は個人差が大きく、針の深さや肌状態によっても変わります。以下の表はあくまでも一般的な目安として参照してください。
| 時期 | 肌の状態 | 生活への影響 | ケアのポイント |
|---|---|---|---|
| 当日 | 赤み・ほてり・軽度の点状出血 | メイク・洗顔不可のクリニックが多い | 触らない、冷却可 |
| 翌日〜2日目 | 赤み徐々に軽減、つっぱり感 | メイク可能(ノリが悪い場合あり) | 保湿徹底、日焼け止め必須 |
| 3〜4日目 | 皮むけ開始(薄い角質の剥離) | メイクで一定程度カバー可 | 無理に剥がさない |
| 5〜7日目 | 皮むけピーク | メイクのノリが悪くなりやすい | 保湿を最優先、刺激を避ける |
| 8〜10日目 | 皮むけ徐々に終了 | 通常のメイクに戻れる場合が多い | 保湿と紫外線対策を継続 |
| 2週間後 | 肌のツヤ・ハリの変化を実感し始める | 通常通り | 次回施術の相談 |
経過で特に注意が必要なのは、皮むけのピークにあたる5〜7日目です。この時期はメイクのノリが著しく悪くなることがあり、外見的な変化が気になる方も少なくありません。
皮むけは新しい肌への移行過程として起こる現象であり、無理に剥がすと色素沈着や傷跡のリスクがあります。皮むけ中は保湿を最優先にしながら、肌への刺激を最小限に抑えることが回復を早めることにつながります。
施術のタイミングを選べる場合は、金曜の夜や連休前に受けると、赤みや皮むけの目立つ期間を自宅で過ごしやすくなります。仕事や学校のスケジュールと照らし合わせながら計画を立てることが、ストレスなく治療を続けるうえで現実的な選択です。
痛みの程度と施術中の感覚
スーパーヴェルベットスキンの痛みは、施術の段階によって性質が異なります。全体を通してどの程度の感覚があるのかを事前に把握しておくと、当日の不安が和らぎやすくなります。
ダーマペン施術時の痛み
ダーマペン4による施術は、事前に麻酔クリーム(表面麻酔)を約20〜30分塗布した後に行います。麻酔が十分に効いた状態では、チクチクとした軽い感覚として受け止める方が多く、強い痛みとして感じるケースは比較的少ないとされています。ただし、目元や額など皮膚が薄い部位では麻酔の効きに差が出やすく、部位によって感覚が異なることがあります。
スーパーヴェルベットスキンで使用するダーマペンの針深度は、ニキビ跡治療(クレーター)を目的とした深い設定(2.0mm以上)とは異なり、表皮基底層付近に留まる浅い設定(0.2mm前後)に調整するクリニックが多い傾向があります。針が浅い分、ダウンタイムや施術中の負担も抑えられるため、痛みに敏感な方でも対応しやすい施術といえます。
ミラノリピール塗布時の痛み
ダーマペンで開けた針穴にミラノリピールが入り込む瞬間に、ひりつきや軽い灼熱感を感じることがあります。ただし、マッサージピール(PRX-T33)との比較では、ミラノリピールのほうが痛みを感じにくいという声が多く聞かれます。
これはTCA濃度がミラノリピールのほうが高い(35% vs 33%)にもかかわらず、アルギニンと水酸化ナトリウムが緩衝材として配合されているため、皮膚への刺激が和らげられるからです。
ただし体感には個人差があります。痛みへの感受性が高い方や、敏感肌の方は、カウンセリングの段階で医師に伝えておくことで、針の深さの調整や麻酔の追加対応といった配慮を受けやすくなります。
施術を受けられない方と確認すべき禁忌・休薬事項
スーパーヴェルベットスキンは、すべての方が受けられる施術ではありません。以下の条件に該当する場合は施術を受けることができないため、カウンセリング前に必ず確認してください。
施術禁忌となる主な条件
- 妊娠中・授乳中の方
- ケロイド体質の方
- 施術部位に活動性のニキビ・皮膚炎(アトピー含む)がある方
- ヘルペス感染症(治療中・既往のある方)
- 金属アレルギーのある方
- 光過敏症の方
上記はあくまでも代表的な禁忌条件です。持病がある方や定期的に通院している方は、担当医への事前確認が必須です。
施術前後の休薬・スキンケア休止の目安
使用中の薬剤やスキンケア製品によっては、施術前後に一時的な使用中止が必要になる場合があります。
ニキビ治療薬として処方されることの多いベピオゲル・デュアック配合ゲル・エピデュオゲル・ディフェリンゲルを使用中の方は、施術前後3日間の休薬が推奨されています。これらの薬剤は皮膚のターンオーバーを促進・調整する成分を含むため、施術前後の敏感な皮膚状態に重なることで、刺激が強くなるリスクがあります。
レチノイド系の成分を含むスキンケア製品(エンビロン・ゼオスキンなど)を使用している方は、施術前後1〜2週間程度の使用休止が推奨される場合があります。ハイドロキノンやトレチノインについても同様に、施術日の2週間前後での使用中止を求めるクリニックが多いため、使用中の方はカウンセリング時に必ず申告してください。
休薬の期間や判断は使用している製品・用量・肌状態によって異なるため、自己判断で中止・再開するのではなく、処方した医師または施術担当医に相談したうえで対応することを強くおすすめします。
施術の流れと受ける前に確認しておきたいポイント
次に知っておきたいのは「実際にどのような流れで施術が進むのか」と「どのクリニックを選べばよいのか」という実務的な問いです。
施術の内容そのものだけでなく、前後のスキンケアや生活上の注意まで含めて把握しておくことが、ダウンタイムを最小限に抑え、効果を引き出すための準備になります。
この章のポイント
・施術当日の流れは60〜90分程度
・クリニック選びは医師の経験と対応力で判断する
・施術前後のスキンケア管理が効果に直結する
カウンセリングから施術完了までの流れ
スーパーヴェルベットスキンは、初回の場合カウンセリングから施術完了まで一定の時間がかかります。当日の流れをあらかじめ把握しておくことで、スケジュールの調整や心理的な準備がしやすくなります。
カウンセリング
初回は施術前にカウンセリングが行われます。担当医が肌状態を直接確認したうえで、施術の適応判断・施術内容の説明・期待できる効果・リスクと副作用の説明が行われます。現在使用中の薬剤やスキンケア製品についても確認が入るため、第3章で触れた休薬対象となる製品を使用中の場合はこの段階で必ず申告してください。
カウンセリングは「何でも質問できる場」でもあります。ダウンタイムへの不安・痛みへの懸念・他施術との組み合わせの希望など、気になることがあれば遠慮なく伝えることが、施術後のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
施術当日の流れ
当日の一般的な流れは以下の通りです。
- 洗顔(メイクオフ・皮脂の除去)
- 麻酔クリーム(リドカインクリームなど)を顔全体に塗布し、約20〜30分待機
- 麻酔クリームの除去・施術部位の清潔化
- ダーマペン4で顔全体に微細な穴を形成
- ミラノリピールを塗布し、ハンドマッサージで皮膚へ浸透させる
- 薬剤の拭き取り・洗浄
- 保湿パックまたは鎮静ケア(クリニックによって内容が異なる)
麻酔の待機時間を含めた総施術時間は、一般的に60〜90分程度が目安です。ダーマペン施術自体は10〜20分程度で完了することが多く、ミラノリピールのマッサージ浸透に約20〜30分が加わるイメージです。施術後は保湿・鎮静ケアを行い、医師または看護師からアフターケアの説明を受けたうえで終了となります。
施術当日は、クリニックの指示に従い洗顔・メイクを控えることが原則です。施術後すぐに外出できる状態ではあるものの、赤みやほてりが残る場合があるため、当日の予定はできるだけ余裕を持たせておくことが望まれます。
クリニック選びで重視すべきポイント
スーパーヴェルベットスキンは、同じ施術名であっても使用する薬剤の量・針の深さ・アフターケアの内容がクリニックによって異なります。「どこで受けるか」は、効果だけでなく安全性にも直結する選択です。
医師の専門性と経験
美容皮膚科または皮膚科専門医として十分な経験を持つ医師が在籍しているかどうかは、クリニック選びの基本的な判断軸です。ダーマペンの針深度設定やミラノリピールの塗布量・浸透時間の調整は、施術者の技術と経験が直接結果に影響します。医師の経歴や専門分野をクリニックのウェブサイトで事前に確認しておくことをおすすめします。
カウンセリングの質と提案力
カウンセリングで「この肌悩みにはスーパーヴェルベットスキンよりもヴェルベットスキンが向いている」「今の肌状態では別の施術を先に行うべき」といった判断を丁寧に説明してくれるクリニックは、画一的なメニュー提案ではなく、患者の肌状態に基づいた個別対応ができている証といえます。
カウンセリングの段階で感じる「医師の話し方や提案の姿勢」は、クリニックの質を見極めるうえで重要な判断材料になります。
針深度の調整体制とアフターケアの充実度
ダーマペンの針深度は0.2mmから3.0mmまで0.1mm単位で調整可能です。肌状態や目的に応じて適切な深さを選択・調整できる体制が整っているかどうかを確認することが、過剰な刺激によるトラブルを防ぐためにも重要です。
また施術後に何らかのトラブルが生じた際に、迅速に対応できる体制(施術後の経過観察・再診のしやすさ)が整っているかどうかも、継続して通うクリニックを選ぶ際の判断基準になります。
料金体系の透明性
自由診療である以上、料金のわかりやすさもクリニック選びの一要素です。麻酔クリームの費用・アフターケア用品の費用・コース契約の詳細条件(途中解約・返金規定)があらかじめ明示されているクリニックは、費用面でのトラブルが起きにくいといえます。「施術費用以外に何がかかるか」をカウンセリング時に具体的に確認しておくと安心です。
施術前後のスキンケアと生活上の注意
クリニックで受ける施術の質と同じくらい、施術前後の自己管理が最終的な仕上がりに影響します。
施術前に準備しておくこと
施術日に向けて、以下の準備を事前に済ませておくことが必要です。
- レチノイド系スキンケア製品(エンビロン・ゼオスキンなど)は施術の1〜2週間前から使用を休止する
- ベピオゲル・デュアック・エピデュオ・ディフェリンゲルは施術3日前から休薬する
- ハイドロキノン・トレチノインは施術の2週間前から使用を中止する
- 施術前の強い日焼けは避ける(日焼け後の肌への施術は炎症リスクが高まる)
休止・休薬のタイミングは使用製品や肌状態によって調整が必要な場合があります。自己判断で対応するのではなく、カウンセリング時に担当医に使用中の製品をすべて伝えたうえで指示を受けることが最も安全です。
施術後に徹底すべきケア
保湿については、ワセリンやノンコメドジェニック処方(毛穴を詰まらせにくい設計)の保湿剤を用いて、肌が乾燥しないよう丁寧にケアを続けることが基本です。日焼け止めは施術後から使用が必要ですが、施術後1週間程度は紫外線吸収剤を含まないノンケミカルタイプの製品(SPF30以上・PA+++以上)を選択することが推奨されています。
紫外線吸収剤は敏感になった皮膚に刺激を与える可能性があること、またPIH(炎症後色素沈着)のリスクを高める紫外線を遮断する観点から、できるだけ高いPA値の製品が望ましいためです。
皮むけが始まった際に、無理に剥がしたりこすったりすることは色素沈着や傷跡のリスクにつながります。剥がれかけている角質は自然に脱落するのを待ち、保湿で皮膚の乾燥を防ぐことに集中してください。
激しい運動・飲酒・サウナは施術当日は控えてください。体温が上昇すると皮膚の炎症が悪化する可能性があります。翌日以降については担当医の指示に従い、肌の状態を見ながら段階的に日常生活に戻していくことが望まれます。
施術期間中の日常スキンケアの基本方針
複数回の施術を継続している期間中は、刺激の強いスキンケアは避け、保湿と紫外線対策を軸にシンプルなケアを心がけることが基本です。
アルコール含有の化粧水・スクラブ洗顔・ピーリング系のホームケア製品は、施術中の皮膚への過剰な負担につながるため、治療期間中は使用を控えることが一般的に推奨されます。スキンケアの内容を変えたい場合や新製品を試したい場合は、担当医に相談してから判断することが安全です。
施術の効果を最大限に引き出すためには、クリニックでの治療と日々のセルフケアが両輪として機能することが必要です。気になることがあれば次回の来院まで待つのではなく、クリニックに相談する習慣を持つことが、トラブルの早期発見と安心した治療継続につながります。
まとめ
ミラノリピールとダーマペン4の併用施術は、ダーマペンのドラッグデリバリー効果とミラノリピールの多層的な成分設計が組み合わさることで、単体施術以上の肌質改善効果が期待できるコンビネーション治療です。
ヴェルベットスキンとはTCA濃度・成分構成・皮むけの程度・得意とする肌悩みがそれぞれ異なります。どちらが優れているという単純な比較ではなく、自分の肌状態や目的・許容できるダウンタイムに応じて選択することが、結果として満足度の高い施術につながります。皮むけは施術後3〜10日間続く場合があるため、生活スケジュールとの兼ね合いも含めて計画を立てることが望まれます。
まずはクリニックのカウンセリングで自分の肌状態を正確に把握し、担当医と相談しながら最適な施術を選んでいくことが、遠回りのようで最も確実な第一歩です。
アラジン美容クリニックでは、美容医療および美容皮膚における長年の経験や博士号を持つ知見より、出逢う皆様のお一人ひとりに最適な施術を提供する「オンリーワン」を目指すカウンセリングを実施し、余計な情報や提案をせず、「ウソのない」美容医療で、必要な施術のみをご提案しております。
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