写真を撮られたとき、オンライン会議の画面に映った自分の顔を見たとき、顎下のもたつきが気になった経験をお持ちの方は少なくないでしょう。体重は変わっていないのに顎下だけが目立つ、あるいはダイエットで全身が引き締まっても顎下だけが残る、というケースも珍しくありません。
顎下に蓄積する皮下脂肪は、内臓脂肪と比べて分解されにくく、全身の体重変動に連動して減りにくい性質を持っています。食事制限や運動で体重を落としても顎下が変わらないのは、意志の問題ではなく、脂肪そのものの性質によるものです。マッサージやリンパドレナージュを試しても効果を実感しにくいのも、同じ理由からきています。
そうした顎下の脂肪に、外科的なアプローチで直接介入するのが脂肪吸引です。「手術」という言葉に漠然とした不安を覚える方も多いですが、顎下の脂肪吸引は局所麻酔で行えるケースがほとんどで、切開は数mm程度にとどまる比較的小さな施術に分類されます。
ここでは、二重あごの原因を整理したうえで、脂肪吸引の仕組みと施術の流れ、脂肪溶解注射やHIFUとの違い、ダウンタイムの具体的な経過、費用の実態など解説します。美容医療を専門とする医師監修のもと、医学的根拠に基づいた情報を提供していますが、個人の状態によって適応や結果は異なります。最終的な判断はカウンセリングで担当医と確認することを前提に読み進めていただければと思います。

国立熊本大学医学部を卒業。国内大手美容クリニックなどで院長を歴任し、2023年アラジン美容クリニックを開院。長年の実績とエイジングケア研究で博士号取得の美容医療のプロ。「嘘のない美容医療の実現へ」をモットーに、患者様とともに「オンリーワン」を目指す。
二重あごの原因と脂肪吸引の適応を知る
顎下の脂肪はダイエットや生活習慣の改善だけでは落としにくい部位です。しかし、二重あごの原因が脂肪だけとは限りません。たるみや骨格が関係しているケースも多く、原因によって適切な施術は変わります。まずは自分の二重あごがどのタイプに当たるかを理解することが、施術選択の出発点となります。
この章のポイント
・二重あごの原因は脂肪・たるみ・骨格・姿勢の4種類
・原因によって適切な施術アプローチが異なる
・脂肪吸引の適応かどうかは医師の診察で判断する
二重あごができる主な原因
二重あごは一見シンプルな悩みに見えますが、その成因は複数あり、それぞれが単独で、あるいは複合的に作用して生じます。原因を正確に把握しておかないと、施術の選択を誤ることにもつながります。
それぞれの原因は顎下に生じる変化の仕組みが異なるため、視覚的に区別しておくと施術選択の理解が深まります。
まず最も多いのが、皮下脂肪の蓄積によるものです。顎下に蓄積する脂肪は皮下脂肪であり、体重が増加すると蓄えられやすく、逆に体重が減少しても最後まで残りやすい部位のひとつとして知られています。全身のダイエットで他の部位が引き締まっても顎下だけが変わらないと感じる場合、この皮下脂肪が主因である可能性が高いです。顎下をつまんだときにしっかりとした厚みを感じるかどうかが、ひとつの目安になります。
次に挙げられるのが、皮膚のたるみです。肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンといったタンパク質は、加齢とともに産生量が減少します。これらが不足すると皮膚が重力に抗えなくなり、顎下の皮膚がゆるんで垂れ下がった状態が生じます。この場合、脂肪量が少なくても外見上のもたつきが現れるため、脂肪吸引よりも皮膚の引き締めを目的とした施術が優先されることがあります。
骨格的な要因も見落とせません。「オトガイ」と呼ばれる顎先の骨格が小さかったり後退していたりすると、顎から首にかけての距離が短くなり、脂肪量が少なくても二重あごに見えやすくなります。この場合は脂肪吸引だけでは改善が限定的なケースもあり、ヒアルロン酸注入やプロテーゼによる顎先の形成を組み合わせることが選択肢になる場合があります。
姿勢の問題も、近年注目されている要因のひとつです。スマートフォンの長時間使用やデスクワークによるうつむき姿勢が習慣化すると、顎周辺の筋肉が使われにくくなり筋力が低下します。その結果、皮膚や皮下組織を支える力が弱まり、たるみが生じやすくなると考えられています。この場合も脂肪が主因ではないため、脂肪吸引を行っても改善が限定的になることがあります。
脂肪吸引が適応となるケースと適応外のケース
原因を理解したうえで、次に考えるべきは「自分の二重あごに脂肪吸引が適しているか」という点です。適応を誤ると期待した効果が得られないばかりか、不要なリスクを負うことにもなりかねません。
以下の表は、原因別の主な特徴と推奨されるアプローチをまとめたものです。あくまで一般的な目安であり、実際の判断は医師による診察が前提となります。
| 主な原因 | 主な特徴 | 推奨されるアプローチ |
|---|---|---|
| 皮下脂肪の蓄積 | つまむと厚みがある | 脂肪吸引・脂肪溶解注射 |
| 皮膚のたるみ | 脂肪は少ないがゆるみがある | HIFU・糸リフト |
| 骨格(オトガイ後退) | 顎先が小さく距離が短い | ヒアルロン酸注入・プロテーゼ |
| 脂肪とたるみの混在 | 厚みとゆるみの両方がある | 脂肪吸引+糸リフト等の複合施術 |
脂肪吸引の適応として最も明確なのは、顎下をつまんだときに脂肪の厚みをはっきりと確認できるケースです。皮下脂肪が主な原因であれば、脂肪吸引によって直接的かつ持続的な改善が見込めます。
一方、脂肪が少ないにもかかわらず顎下がもたついて見える場合は、たるみや骨格が主因である可能性を考える必要があります。こうしたケースに脂肪吸引を行うと、もともと少ない脂肪をさらに除去することで皮膚がよりゆるみ、かえってたるみが目立つリスクがあるとされています。また、BMIが極端に高い場合や、反対に皮下脂肪がほとんどない場合も、脂肪吸引の適応外となることがあります。
自己判断が難しい場合は、鏡の前で顎下の皮膚をつまんでみるセルフチェックが参考になります。しっかりとした厚みが確認できれば脂肪主因の可能性が高く、つまんでもほとんど厚みがない場合はたるみや骨格の関与を疑うとよいでしょう。ただしこれはあくまで目安であり、正確な原因の特定と適応の判断は医師の診察によるものです。
まずは顎下をつまんで厚みを確認するセルフチェックから始め、脂肪が主因かどうかの手がかりをつかんでおきましょう。
顎下の脂肪吸引とは?施術の仕組みと特徴
前章では、二重あごの原因を4つに分類し、脂肪吸引の適応となるケースを整理しました。脂肪が主因であると確認できた場合、次に知っておきたいのは施術そのものの内容です。具体的な流れと使用される機器の特性を把握しておくことで、カウンセリング時に医師と対等な対話ができるようになります。
この章のポイント
・施術は当日カウンセリングから吸引まで概ね1〜2時間程度で完了する
・麻酔は局所麻酔と静脈麻酔から選択できるケースが多い
・吸引方法によってダウンタイムや仕上がりの特性が異なる
脂肪吸引の施術の流れ
脂肪吸引は、当日の吸引処置だけでなく、事前のカウンセリングから術後の圧迫ケアまでを一連のプロセスとして捉えておく必要があります。各ステップで何が行われるかを理解しておくことが、術後の経過を落ち着いて受け止めることにつながります。
カウンセリングとデザインの決定
施術当日はまず、担当医によるカウンセリングとデザインの確認から始まります。顎下の脂肪の分布や皮膚の状態を触診で確認しながら、吸引する範囲と量を決定します。
この段階での医師とのすり合わせが仕上がりに直結するため、希望するフェイスラインや気になる部位をできるだけ具体的に伝えることが求められます。「どのくらいシャープにしたいか」「どの角度から見たときの印象を変えたいか」といった観点で準備しておくと、医師との認識のズレが生じにくくなります。
麻酔の種類と選び方
麻酔については、局所麻酔と静脈麻酔のいずれかを選択できるクリニックが多いです。顎下単独の施術であれば局所麻酔で対応できるケースがほとんどで、施術中は意識がある状態のまま進みます。
痛みへの不安が強い方や緊張しやすい方には、意識を落とした状態で施術を受けられる静脈麻酔が選択肢になります。どちらが適切かはクリニックの方針や施術範囲によっても異なるため、カウンセリング時に希望を伝えたうえで担当医と相談することをお勧めします。
吸引の手順と切開部位
吸引は、「カニューレ」と呼ばれる細い管を皮膚の下に挿入して行います。顎下の場合、カニューレの挿入口は耳たぶの後ろに左右各1か所、顎の下に1か所の計3か所程度が一般的です。
いずれも髪の毛や衣服で隠れやすい位置に設けられるため、傷跡が目立ちにくいことが顎下の脂肪吸引の特徴のひとつです。切開の大きさは数mm程度にとどまり、縫合が必要な場合も1週間前後で抜糸が完了します。
施術時間と術後の処置
施術時間は、顎下単独であれば概ね30分〜1時間程度が目安です。頬と同時に施術する場合はやや長くなることがありますが、いずれも日帰りで完了できるケースがほとんどです。
吸引が終わると、腫れや内出血を抑えるためにフェイスバンドによる圧迫固定を行います。この圧迫固定は術後の仕上がりにも影響するため、クリニックから指示された期間は継続することが求められます。
主な脂肪吸引の方法
顎下の脂肪吸引には、使用する機器や手技によっていくつかの方法があります。方法によってダウンタイムの程度や仕上がりの特性が異なるため、各方法の特性を理解しておくことがクリニック選びの参考になります。
現在、国内の美容クリニックで広く採用されている主な方法は以下の3種類です。
| 方法 | 特徴 | ダウンタイム目安 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| シリンジ法 | 注射器で手動吸引。繊細なコントロールが可能 | 標準的 | 吸引量が少ない顎下の施術 |
| ベイザー脂肪吸引 | 超音波で脂肪を乳化してから吸引 | 比較的軽め | 皮膚の引き締め効果も期待したい場合 |
| アキーセル脂肪吸引 | カニューレの振動で脂肪を分離(PAL法) | 比較的軽め | ダウンタイムを抑えたい場合 |
それぞれの特性を以下で補足します。
シリンジ法
シリンジ法は、電動の吸引機器を使わず注射器の陰圧で脂肪を手動吸引する方法です。機器に依存しない分、医師の手技が仕上がりに直結しやすく、顎下のように吸引量が比較的少ない部位では繊細なコントロールが活かされやすいとされています。設備コストが低い分、他の方法と比較して費用を抑えやすい傾向があります。
ベイザー脂肪吸引
ベイザー脂肪吸引は、超音波エネルギーを照射して脂肪細胞を乳化させてから吸引する方法です。周辺組織へのダメージが少ないとされており、脂肪除去と同時に皮膚の引き締め効果も期待されています。
たるみを伴う二重あごに対して施術を選択する場合に、補助的な引き締め効果として注目されることがあります。機器の使用にかかるコストから、施術費用はシリンジ法より高くなる傾向があります。
アキーセル脂肪吸引
アキーセル脂肪吸引は、カニューレ自体が振動することで脂肪を周辺組織から分離しながら吸引する方法で、PAL法(Power Assisted Liposuction)とも呼ばれます。振動による分離を利用するため、吸引時の熱発生が抑えられ、術後の腫れや内出血が軽減されるケースがあるとされています。ダウンタイムをできる限り短縮したい方の選択肢として挙げられることが多い方法です。
なお、いずれの方法が適しているかは、脂肪の量や分布、皮膚の状態、クリニックの設備によって異なります。使用する機器の種類だけで施術を選ぶのではなく、担当医がその方法をどれだけの経験をもって扱っているかを併せて確認することが、納得のいく選択につながります。
カウンセリングの際には、クリニックが採用している吸引方法とその施術実績を具体的に質問してみてください。
脂肪吸引と他の施術の違いを比較する
施術の仕組みを理解すると、次に浮かぶのが「他の方法と何が違うのか」という疑問です。二重あごの改善を目的とした施術には、脂肪吸引のほかに脂肪溶解注射やHIFUといった選択肢があります。それぞれの特性と違いを整理しておくことで、自分の状態や生活スタイルに合った判断がしやすくなります。
この章のポイント
・脂肪吸引は1回で脂肪細胞を物理的に除去できる唯一の方法
・脂肪溶解注射は複数回通院が必要だが身体への負担が少ない
・HIFUは脂肪除去ではなくたるみ改善を主目的とした施術
脂肪吸引・脂肪溶解注射・HIFUの違い
3つの施術はいずれも顎下のもたつきにアプローチできますが、作用の仕組みが根本的に異なります。「何を、どのように改善するのか」という観点で比較しておくことが、施術選択の判断軸になります。
以下の表に、主要な比較項目をまとめます。費用はあくまで一般的な目安であり、クリニックや施術範囲によって大きく異なります。
| 施術名 | 効果の持続性 | 施術回数 | ダウンタイム | 主な適応 |
|---|---|---|---|---|
| 脂肪吸引 | 高い(脂肪細胞を除去) | 1回 | 1〜2週間程度 | 皮下脂肪の蓄積 |
| 脂肪溶解注射 | 中程度(細胞数を減少) | 3〜5回程度 | 数日〜1週間程度 | 軽度〜中程度の脂肪蓄積 |
| HIFU | 3〜6か月程度 | 1〜複数回 | ほぼなし〜数日 | 皮膚のたるみ |
表の数字だけでは捉えにくい各施術の本質的な違いを、以下で補足します。
脂肪吸引
脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを物理的に取り出す唯一の方法です。一度除去された脂肪細胞は再生しないため、極端な体重増加がない限り同部位への脂肪の再蓄積が起きにくいとされています。
1回の施術で完結する点と、効果の持続性の高さが最大の特徴です。その一方で、外科的処置を伴うためダウンタイムが生じ、術後の圧迫固定やケアが必要になります。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、薬剤を注入することで脂肪細胞の細胞膜を破壊し、代謝によって体外に排出させる施術です。切開を伴わないため身体への負担が少なく、施術後すぐに日常生活へ戻りやすい点が支持されています。ただし、1回の施術で変化を実感できる量には限りがあるため、一般的に3〜5回程度の通院が必要とされています。
使用する薬剤によってダウンタイムの程度が異なり、BNLSアルティメットのように数日で落ち着くものから、デオキシコール酸を高濃度で含むFatXcoreのように2週間程度の腫れが生じるものまで幅があります。効果はマイルドで段階的に現れるため、周囲に気づかれにくい自然な変化を希望する方に向いている施術といえます。
HIFU(ハイフ)
HIFUは「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、高強度の集束超音波を皮膚の特定の深さに照射することで熱エネルギーを発生させ、皮膚組織の引き締めと再生を促す施術です。脂肪を除去する施術ではなく、皮膚のたるみを改善することを主目的としています。
そのため、二重あごの原因がたるみにある場合には有効なアプローチになりますが、皮下脂肪が主因の場合は効果が限定的になることがあります。ダウンタイムがほぼない点は大きな利点ですが、効果の持続期間は一般的に3〜6か月程度とされており、長い場合には1年程度持続するケースもあるものの、定期的な施術が必要になる場合があります。
自分に合った施術の選び方
3つの施術の特性を踏まえると、「どれが優れているか」という問いに一律な答えはなく、自分の状態と優先する条件によって最適な選択が変わることがわかります。以下では、状態別に施術の考え方を整理します。
顎下に明確な脂肪の厚みがある場合
顎下をつまんだときにしっかりとした厚みが確認できる場合は、脂肪吸引が最も直接的かつ持続的な解決策になります。1回の施術で脂肪細胞の数そのものを減らすため、効果が安定しやすく、複数回の通院を要しません。
ダウンタイムを受け入れられる環境があり、確実な変化を求める方に向いている選択肢です。
軽度の脂肪蓄積で手術を避けたい場合
脂肪の蓄積が軽度から中程度で、外科的処置への抵抗がある場合は脂肪溶解注射が現実的な選択肢になります。ダウンタイムをほぼ取れない方や、段階的にゆっくりと変化させたい方にも向いています。
ただし、複数回の通院が前提になること、および脂肪の量が多い場合は効果を実感しにくいことは理解しておく必要があります。
たるみが主因の場合
顎下をつまんでも脂肪の厚みがほとんどなく、皮膚のゆるみが気になる場合はHIFUが優先されます。脂肪吸引や脂肪溶解注射はたるみそのものには作用しないため、原因がたるみである場合に誤った施術を選ぶと、期待した効果が得られないばかりか、かえってたるみが目立つリスクがあります。
脂肪とたるみの両方が気になる場合
皮下脂肪の蓄積とたるみが混在するケースでは、脂肪吸引とHIFUや糸リフトを組み合わせた複合施術が選択肢になることがあります。
脂肪を除去しながら同時に皮膚の引き締めを図ることで、より整ったフェイスラインを目指せる場合があります。複合施術の適応や組み合わせ方は個人の状態によって大きく異なるため、カウンセリングで医師に詳しく確認することが前提となります。
ダウンタイム・費用・リスクを正しく理解する
施術の仕組みと他施術との違いを把握したところで、実際に検討を進めるうえで多くの方が気になる3つの要素を整理します。ダウンタイムの具体的な経過、費用の実態、そしてリスクと副作用です。これらを事前に正確に理解しておくことが、術後の不安を最小限に抑えることに直結します。
この章のポイント
・腫れ・内出血のピークは術後2〜3日で、1〜2週間で落ち着く
・費用はクリニックや機器により幅があり、総額での確認が必須
・リスクの多くは医師の技術と事前診察の精度に左右される
ダウンタイムの経過と仕事復帰の目安
顎下の脂肪吸引は、身体の広範囲にわたる施術と比べてダウンタイムが軽めとされています。それでも、腫れや内出血、そして拘縮といった一連の経過は一定の期間を要します。「いつ、どのような症状が出るか」をあらかじめ把握しておくことで、仕事や生活スケジュールの調整がしやすくなります。
以下の表に、術後の経過と生活への影響をまとめます。
| 時期 | 主な症状 | 生活への影響 | ケアのポイント |
|---|---|---|---|
| 術直後〜2〜3日 | 腫れ・内出血のピーク | 外出時はマスク推奨 | フェイスバンドによる圧迫固定 |
| 術後1週間前後 | 腫れ・内出血が軽減 | デスクワーク復帰が可能なケースも | 抜糸(クリニックによる) |
| 術後2〜3週間 | 腫れ・内出血がほぼ消退、拘縮が始まる | 日常生活への支障はほぼなし | 医師の指示に従いマッサージ開始 |
| 術後3週間〜1か月 | 拘縮のピーク(皮膚の硬さ・突っ張り感) | 外見上の変化は感じにくい時期 | やさしいマッサージを継続する |
| 術後2〜6か月 | 拘縮が徐々に軟化 | 通常生活に完全復帰 | 経過観察・定期検診 |
| 術後3〜6か月 | 完成 | 仕上がりが安定する | 暴飲暴食など体重管理に留意する |
表を踏まえ、各時期の経過を詳しく補足します。
術直後〜2〜3日|腫れと内出血のピーク
術後すぐから顎下に腫れとむくみが生じ、2〜3日でピークを迎えます。内出血が現れる場合もありますが、顎下の施術は吸引範囲が比較的小さいため、太ももや腹部と比べると程度は軽めであることが多いとされています。
この時期はフェイスバンドによる圧迫固定が必要で、腫れを最小限に抑えるためにもクリニックから指示された着用時間を守ることが求められます。
術後1週間前後|腫れの軽減と抜糸
術後1週間前後になると、腫れやむくみが徐々に落ち着いてきます。内出血が生じた場合も、この時期から目立ちにくくなるケースが多いです。クリニックによってはこのタイミングで抜糸を行います。
デスクワーク中心の方であれば、マスク着用を前提にこの時期から仕事に復帰できるケースもありますが、接客業や人前に立つ機会が多い職種では、もう1〜2週間の余裕を見ておくことが現実的です。
術後2週間〜1か月|拘縮の発生とピーク
腫れと内出血がほぼ消退する術後2週間前後から、「拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる症状が始まります。拘縮とは、吸引によって生じた皮下の空洞を周辺組織が埋めようとする過程で、皮膚が硬くなったり突っ張ったりする状態です。
術後3週間〜1か月でピークを迎えますが、これは回復の正常な過程であり、トラブルではありません。この時期に仕上がりが物足りなく感じるケースがありますが、拘縮が落ち着くにつれてフェイスラインが整ってくるため、焦らず経過を見守ることが求められます。
術後2〜6か月|拘縮の軟化と完成
術後2か月を過ぎるころから拘縮が徐々に和らぎ、皮膚の硬さが解消されるにつれて仕上がりに近い状態へと変化していきます。
多くの場合、術後3〜6か月で完成とみなされます。個人差があり、早い方では3か月程度で安定するケースもありますが、体質によっては6か月程度かかる場合もあります。完成までの期間を考慮したうえで、スケジュールを逆算して施術時期を検討するとよいでしょう。
費用の目安と料金の見方
脂肪吸引の費用は自由診療であるため、クリニックや採用する機器、施術範囲によって幅があります。広告やWebサイトに掲載されている価格だけを見て判断すると、実際の総額と乖離するケースがあるため、費用の構成を正確に把握しておくことが求められます。
施術範囲別の費用目安
顎下のみの場合、10万〜30万円前後が一般的な目安です。頬と顎下を同時に施術する場合は20万〜50万円前後が目安となりますが、使用する機器(ベイザーやアキーセルなど)によって費用が変動することがあります。
なお、上記はあくまで参考値であり、医師の指名料や施術後のアフターケアオプションによってさらに異なります。
料金に含まれるものと含まれないものの確認
Webサイトに掲載されている価格が施術費のみで、麻酔代・圧迫バンド代・術前検査代・術後検診費用が別途必要なクリニックも少なくありません。見かけの価格が低くても、これらを加算すると総額が大きく変わることがあります。
カウンセリング時には「総額でいくらか」を必ず確認し、内訳を書面で確認することをお勧めします。
価格だけで選ぶことのリスク
脂肪吸引は医師の技術が仕上がりの大部分を左右する施術です。価格が著しく低いクリニックでは、施術の質やアフターケアの体制が十分でないケースがあることも念頭に置いておく必要があります。
費用は判断材料のひとつにとどめ、医師の経験や施術実績、カウンセリング時の対応を合わせて総合的に判断することが、満足度の高い結果につながりやすいといえます。
リスク・副作用と失敗を防ぐポイント
いかなる外科的処置にもリスクは伴います。脂肪吸引も例外ではなく、術後に生じうる副作用と、頻度の低いリスクについて正確に把握しておくことが、施術を受けるうえでの前提となります。
一般的な副作用
術後に生じやすい副作用として、腫れ、むくみ、内出血、痛み、皮膚のしびれ、傷口の赤みが挙げられます。これらは多くの場合、時間の経過とともに自然に消退します。また、前述の拘縮も正常な回復過程のひとつです。
左右非対称については、術後の腫れが引いていない段階で感じるケースがほとんどで、完成時には改善されていることが多いとされています。
頻度の低いリスク
発生頻度は低いものの、知っておくべきリスクとして皮膚の凹凸、たるみの悪化、感染、神経損傷が挙げられます。とりわけ顎から口元にかけては神経が集中しているため、カニューレ操作の際に神経へのダメージが生じると、口角の動きに一時的な違和感が現れることがあります。多くの場合は数週間から1か月程度で回復するとされていますが、稀に長期化するケースもゼロではありません。
失敗事例と防ぐための視点
脂肪吸引後の相談として比較的多く見られるのが「変化が乏しかった」というケースです。吸引量が少なすぎる、あるいは吸引範囲が適切でなかったことが主な要因とされています。
また、皮膚の表面の凹凸も、吸引が不均一であった場合に生じることがあります。こうしたリスクの多くは、医師の技術と事前診察の精度に左右されます。施術前のカウンセリングで医師がどれだけ丁寧に状態を確認し、具体的なデザインを提示できるかが、リスク回避の観点からも重要な判断材料になります。
まとめ
二重あごは、皮下脂肪の蓄積、皮膚のたるみ、骨格的な要因、姿勢の問題が複合的に絡み合って生じます。どの要因が主因かによって最適なアプローチは異なりますが、顎下をつまんで脂肪の厚みがしっかり確認できる場合は、脂肪吸引が根本的な解決策として機能しやすい施術です。
脂肪吸引の特徴は、脂肪細胞そのものを物理的に除去する点にあります。脂肪溶解注射のように複数回に分けて徐々に減らすのではなく、1回の施術で脂肪の数を直接減らすため、リバウンドが起きにくく、効果の持続性が高いとされています。ただし、術後2〜3日間は腫れと内出血のピークを迎え、拘縮が落ち着くまでの完成には3〜6ヶ月程度を要します。この経過を事前に理解しておくことが、術後の不安を和らげることにつながります。
費用については、クリニックや採用する機器、麻酔方法によって幅があります。顎下のみであれば10万〜30万円前後、頬との併施では20万〜50万円前後が一般的な目安です。広告表示の価格が麻酔代や検診費用を含まない場合もあるため、カウンセリング時に総額で確認することをお勧めします。
自分の二重あごが脂肪によるものか、たるみによるものか、あるいはその両方なのかは、自己判断が難しいケースも少なくありません。まずはカウンセリングで医師に実際の状態を診てもらうことが、最適な施術選択への確かな一歩となるでしょう。
アラジン美容クリニックでは、美容医療および美容皮膚における長年の経験や博士号を持つ知見より、出逢う皆様のお一人ひとりに最適な施術を提供する「オンリーワン」を目指すカウンセリングを実施し、余計な情報や提案をせず、「ウソのない」美容医療で、必要な施術のみをご提案しております。
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